今さらながら、11月に見た展覧会について。
フランス人間国宝展、とてもよかった。本日17時まで。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月26日
最初の陶器の展示が特にすき。暗い中に浮かび上がる茶碗をのぞき込むと、小さな宇宙が広がっていた。角度を変えると少しずつ色が変わる。万華鏡をのぞくようなうつくしさ。ひとつひとつ違うかおを持っている。 pic.twitter.com/oSrvZnrXWa
そういえば、茶碗には宇宙がある、というような表現を何かで見かけて、茶碗をまじまじと見たこともなければ茶の湯を嗜んだこともなかったので大袈裟に感じていたのを思い出します。いざ見てみたら、ほんとうでした。実物を見るのはだいじなことですね。
観劇は生きた人との対話、美術館は物との対話でモノローグだと思う。茶碗を眺めていると様々なものに見えてくる。羽根を広げた孔雀や、青い小さな花、大地。もちろん夜の星空も。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月26日
見るものの主観で想像でしかない。けれどそんな想像を沸き起こさせてくれるものがすきだ。 #フランス人間国宝展
陶器にはまるひとの気持ちがわかってしまった時間でありました。
他に、傘の展示もけっこう好きでした。いろいろな国がモチーフになっていたり。オレンジの傘がやはりお気に入り。雨の日が明るく過ごせそうで。
それから扇子の展示も。折り紙に発想して、開くと飾りが立ち上がるらしいものもありましたが、扇子は華美なものよりもオーソドックスな枠の中で工夫されているものが好みでした。ちょっと変わった扇子は、開いたり閉じたりする映像があったらよかったかもしれません。扇子は開くときの動きも含めて美しさが完成するという気がします。
購入したい場合は問い合わせをとあり、工芸品なので一応購入できるらしいです。あの茶碗には憧れがありますが、お値段一体いかほどでしょう。茶道の嗜みもないので憧れにとどまるところです。