お芝居つれづれときどき音楽

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七月大歌舞伎「源氏物語」の音楽(古楽)@歌舞伎座

(7/15 ダウランドの曲情報追記/7/17ダウランドの対訳へのリンク追記/7/18彌勒さん作、対訳へのリンク追加

源氏物語テノール歌手のザッカリー氏が歌われている曲名をTwitterでご本人から教えていただいたので、歌詞など載ってるサイトを調べてみました。対訳はあまり見つかりませんでしたが、クラシックファンで七月大歌舞伎見に行くとゆー奇特な方に届くといいなー!いや、クラファンでなくても曲の意味わかると楽しいです、たぶん(^^)対訳がないやつはgoogle翻訳にかけてみてください、雰囲気は何となくわかる…。
(しかしついったすごいですね…日本語ツイだったのにまさか…)

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以下、色々調べてみたんですけど、Ct.の彌勒さん(今回は指揮振ってるらしい)がなんと7/14に対訳をFacebookにUPしてくださっていたようで、それ見ると歌詞の意味が全部わかります!!わたしも観劇前に読みたかったです!

彌勒 忠史 - 【源氏物語挿入歌日本語訳】... | Facebook

歌詞は載ってないので、歌詞が欲しい方は↓のリンク集をご活用くださいませ。

テノールソロ(3曲)

◆モンテヴェルティ『オルフェオ』より"Vi ricorda o boschi ombrosi"

1607年初演、モンテヴェルディ最初のオペラ作品。オルフェオが2幕で歌うアリア、たぶんまだ妻の死を聞かされる前で、今までは苦しかったが、これから結ばれるという喜びを歌っているのかな?明るい曲調です。
(余談。オルフェオギリシャ神話ですが、死んだ妻を冥府から連れ帰ろうとして「振り返るな」と言われるが振り返ってしまい…というパターンは日本のイザナミイザナギ神話とそっくり。)

・歌詞と英訳

Monteverdi - L'Orfeo - Savall - "Vi ricorda o boschi ombrosi" [2:15] (lyrics inside) : classicalmusic

オルフェオあらすじ

モンテヴェルディ『オルフェオ』のあらすじと解説
オルフェオ 歌詞のみ 2幕

オルフェオ ActⅡ | オペラ対訳プロジェクト

・音源(Ensemble Clematisというグループの公式チャンネルらしい。ザッカリー氏が歌っていらっしゃる!)

 

◆モンテヴェルティ『Scherzi Musicali』より"Ecco di dolci raggi"

『Scherzi Musicali』は、音楽の戯れ、音楽の諧謔、等と訳されている曲集。
円熟期に入った後期のマドリガーレ集第7巻(1619年)と第8巻(1638)の間、1632年に出版されています。

・歌詞

Ecco di dolci raggi (Claudio Monteverdi) - ChoralWiki

・音源(こちらもご本人、リュート伴奏)


◆del Biado(Giuseppe Cenci) "La Mantovana"

イタリア民謡。Youtubeなどを探しても器楽のみの演奏が多いようです。
「Fuggi, Fuggi, Fuggi da questo cielo」
から始まる歌詞がもともとは付けられていたそう。

・曲解説

La Mantovana ラ・マントヴァーナ Ballo di Mantova
・歌詞

La Mantovana - Wikipedia

デュエット(カウンターテナーテノール

パーセル『インドの女王』より "Ah how happy are we"、"We the spirits of the air"

原曲は二人のテノールと二人のソプラノのためのデュエットで、カウンターテナーのアンソニー氏と歌えるようにアレンジしたそうです。

『インドの女王』は未完成の作品を彼の弟ダニエルが補筆し完成させた、パーセル最晩年の作品とのこと。AERIAL SPIRITS=大気の精霊?が歌う曲。
(原曲は男声、女声のデュエが交互に歌い交わされるみたい?)


・音源

パーセル:歌劇「インドの女王」(抜粋)(カンテーロ/ブラウン/ティアー/パートリッジ/ケイト/セント・アンソニー・シンガーズ/イギリス室内管/マッケラス) - 00028947587217 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー
・歌詞

インドの女王 | オペラ対訳プロジェクト
・オペラのあらすじがちょこっと

クルレンツィスのパーセル『インドの女王』| CLASSICA JAPAN

カウンターテナー(ソロ)

筋書に載っていた1曲だけ判明、あとの2曲はわかりませんが、全て英語だったのでダウランドパーセルなのかしら?
分かる方いらしたら教えてください!

ダウランド作曲 "In darkness let me dwell"

16世紀イギリスの作曲家。リュート伴奏の曲のイメージが強いかも。深い悲しみを感じさせる歌詞です。

・歌詞対訳

ダウランド In darkness let me dwell 

ダウランド作曲 "Flow my tears"

最初の曲はこれだという情報をいただきました!(ゆきさん、ありがとうございます!)詳細は調べられてないのでとりあえずメモ。

ダウランドの残存する80曲以上の歌曲の中でも非常に有名な作品らしい。静謐で物悲しげな美しい旋律。先にリュート独奏曲「涙のパヴァーヌ」"Pavan Lachrimae"として作曲し、それに詩をつけたのがこの歌だそうです。

・歌詞対訳、音源へのリンクも

作曲家の記念日に ─ ダウランドの「流れよ 我が涙」 ( クラシック ) - ヒデンデンのいしあたま - Yahoo!ブログ

 

備忘録(器楽について)

・楽器はチェンバロ、バイオリン、リコーダー、チェロと…ガンバも?そういえばリュートは今回なかった?
・彌勒さん指揮

 

とりあえず以上!