2018年1月板東玉三郎特別舞踊公演@大阪松竹座
主にツイまとめ保存用。
それは夢です。まるで掴めぬまぼろしです。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
確かにひとの放つエネルギーを感じるのに、現実ではないようです。
4つの舞台すべてが素晴らしかったです…。 pic.twitter.com/wwbMRqXHC3
最初の幕開きは、あまりに近距離で玉三郎さんを拝見できることに心臓が高鳴りっぱなしであった。す、と視線を落とす振り付けはどうしたって目が合う気がする、というか色香に惑う。掴まる。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
それは、惚れさせる気など微塵も見えないからこそ掴まるんだ、とふと気づく。こちらが勝手に落ちてゆく。
元禄花見踊
元禄花見踊、幕開きにふさわしく華やか。男女の着物は全員が少しづつ色が異なり華やかさに拍車。男性の着物も桜模様。みなさんが並んでいる写真が欲しいです…写真販売あるんでしょうか?
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
玉三郎さんが最後に黒い着物できりりと締まるのも格好いいですね。
傾城といい歌舞伎は着物の展覧会のようです。
元禄花見踊で鶴松さん発見。ほんとにいらっしゃるー!元禄の男の中では最若手でしょうか。居並ぶと、可愛らしい顔立ちしてはるなぁと(今気づいた)。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
おや、鶴松さんよりお若い方がいらしたらしい。てっきり鶴松さんが最年少かと。 >RT
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月14日
秋の色種
秋の色種で一気に10月に引き戻されたかのよう。不思議なものですね、去年の歌舞伎座の空気を思い出します。今回は玉三郎さんの琴が聴ける…!という。嬉や嬉や。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
イヤホンガイドさんが長唄の聞き所、一番高いフレーズが来る前に教えてくれたので注目して聞けました。確かに高い。
鷺娘
壱太郎さんの鷺娘。歌詞が ♪恨み~となったときの恨めしげな表情にぞっと。そして幸せな頃を思い出すときの楽しげな娘の表情の愛らしさ。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
後半の激しい踊りは力一杯踊っている印象でしたが、鷺が徐々に弱って息絶えていくところであまりの美しさに泣けました。 pic.twitter.com/a42tn72XVH
鷺娘の傘の種明かし、玉三郎さんの八千代座公演を思い出しながら見ました。イヤホンガイドでも解説が。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
最後に鷺が息絶える振り付けはバレエ「瀕死の白鳥」にヒントを得ていると。なるほど。白い鳥に対する想いは国を越えて同じなのかもしれない、という話をどこかで聞いたような気がします。
傾城
傾城が間夫と逢瀬を交わす色っぽさよ。玉三郎さんの相手役に仁左衛門さんの幻覚が見えましたぁ…←
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
2月3月にざたま祭りの喜び故でしょうか。連れない男にざさまと高嶺の花の玉さまのやりとりが(幻覚です)
せっかく(玉さまと)久々に逢えたんだからつねったくらいで怒って出ていかないでー(幻覚 pic.twitter.com/qxnzAQ60VE
傾城の赤と黒の打ち掛けは吉田屋の夕霧のために玉三郎さんが誂えたものだとか。豪華な打ち掛けにため息が漏れます。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
そして途中、籠釣瓶花街酔醒の縁切り場の曲を使ったという踊りが。この曲で踊ってみたいと玉三郎さんの希望だそうで。今回のために振り付けたのでしょうか。
周辺のことなど
大阪松竹座に、京鹿子五人娘道成寺の写真が。シネマも早く見たいです。わくわく。 pic.twitter.com/qf91a7wWrp
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
玉三郎さんの公演でしたが、新幸四郎さんオススメの赤飯饅頭(でしたっけ?)も売っていました。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
そして、前のお名前のサインー!という点にただただ萌えて買ってしまった歌舞伎のびっくり満喫図鑑。この本好きだからいいんだー(図書館で読んだ) pic.twitter.com/8Fh73FTa4I
松竹座には、すでに七月襲名公演のポスターも貼られていた。また七月もここに来るのだなぁ。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
ところで七月の演目は…いつ… pic.twitter.com/IYLbicixnf
全体を通して
春秋冬夏、ひと公演で四季を楽しめる面白さを感じました。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
元禄花見踊で春の華やぎ、秋の色種で急に涼しげな空気となり、鷺娘で真冬の厳しさ。最後に傾城で豪華に終わります。それぞれ違った面白さがあり、舞踊の公演を飽きさせずに見せる工夫も感じました。 pic.twitter.com/ZMeMj5v4et
玉三郎さんの踊りは振りと振りの間の切れ目がないのだと今日気づいた。ある一定の心地よいテンポで進んでゆき、ときどき緩急やあえての停止があるけれど基本的に継ぎ目がない。だから夢見心地になり不思議な感覚に誘われる。そして夢なら覚めなければいいのに、と。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月13日
ずっとずっと観続けていたい。 pic.twitter.com/jX3hjIDakD
4演目中3演目に玉三郎さんがお出になるという豪華な舞台。しあわせな時間でした。来年もあったら行きたいです。次は舞台写真の出る後半の日程を狙いたいですね。
20180125幸四郎のコリャイイや話@歌舞伎座ギャラリー
#幸四郎のコリャイイや話 行ってきました。襲名の演目のお話中心に、30分予定のところ45分たっぷり話してくださり感謝。。最後は戸部さんの提案で松王丸とツーショの写真タイムが!ありがたや~
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月25日
ちなみに6月7月の演目は本当に決まっていないのだそうです。 pic.twitter.com/hDt1hF5dVZ
タオルをうっかり持ってきちゃった幸四郎さん(^^)舞台終えたばかりの空気が伝わってきました。いやほんと、ギャラリー出てくださるのありがたい。。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月25日
「染五郎さん、あ、すみません幸四郎さん」と呼び間違える戸部さん。
やはりまだ間違えますよね~! #幸四郎のコリャイイや話 pic.twitter.com/hNE0eQnJYb
次郎左衛門はやったことのないタイプのお役なのでそれも勉強しなければ、と。籠釣瓶の次郎左衛門はお父様に、廓文章の伊左衛門は澤村藤十郎さん教わるそう。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月25日
襲名の演目に触れられた時、ひとつひとつ芸を確実に受け継ぐのだと背負ってらっしゃる、それはなんと重いのだろうと…肩に乗っているものの重さと覚悟が伝わってきて、震えました。#幸四郎のコリャイイや話
2月大蔵卿は明言されてませんでしたが、吉右衛門さんに教わるのですよね、きっと。
幸「叔父の富樫を多くの人に見てもらえるのが嬉しい」「完璧な富樫」との共演を喜び、
幸「あの富樫を…生でねぇ…(しみじみ)」
客席(生で?っていうか同じ舞台に乗ってるよね?生で???)静かなざわめきと笑い(*^^*)
幸「一番近くにいますからね」面白過ぎるよ幸さん…#幸四郎のコリャイイや話
戸「七之助さんもフィギュア作りたそうにしてましたけど」勘九郎さんの梅王は、これぞ梅王!その梅王とで松王をやれるのが嬉しい、と幸四郎さん。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月25日
戸「3人並ぶとこれからの時代という感じがしますね」
幸「そう思って頂けるようにならないといけない。信頼を置いている二人、多い必要はないが、また一緒にやりたい」
期待(*^^*)#幸四郎のコリャイイや話
幸「まだ早い!……まだ早いってなんだ」セルフ突っ込みしてました(笑)
猿之助さんに事故の当日に電話したら繋がると思ってなかったのに繋がって「1月は出るから」と仰ったそう。幸四郎さんは怪我を心配して電話しただけなのに、すぐに襲名公演のことを気にかけて。猿之助さん、凄い人ですね…。#幸四郎のコリャイイや話
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月25日
自身の等身大フィギュアに手を置いてる図ってシュール。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月25日
戸「襲名興行に持っていったら?」
幸「松王はもうやらないからなあ…たぶん」と仰ってましたが、違う演目でもファンは嬉しいと思いますよー。運搬大変そやけど。#幸四郎のコリャイイや話 pic.twitter.com/If7LYYxMdA
大蔵卿のつくり阿呆で思い出し、 #幸四郎のコリャイイや話 のときに
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月28日
戸「つくり阿呆ですけど、ご自身との共通点は?」
幸「…」
戸「あ、作ってない?」
幸「作ってない、ってそれただの阿呆!?」
楽しそうなんだからもう~!(*´-`)
戸部さんとは相変わらず丁々発止のやりとり、
戸「バレンタインは何してます?」
幸「歌舞伎座にいると思うけど…」で、2月もギャラリートーク再び!?みたいな雰囲気に。博多座でバレンタインの時に寸劇やった話も。
戸「今回は幸四郎さんおひとりなので(できない)、一人芝居みたいになっちゃいますね」
客席から、染五郎さんと一緒に、の声があがり
幸「僕一人じゃ駄目ですか!?」笑
そして本当にバレンタインのトーク実現!襲名で大変なのに、ありがたや(><)
新染五郎さんが美少年で話題の件のときもわざと面白くなさそうな顔ww
「僕も10代の頃は美少年て言われてたんですけどね…最近はいいませんけど、プリンスとか貴公子とか。美少年もあったと思います」あったと思います、て~(*^^*)
筋書を模した(パクったって言ったw)ファンクラブ会報は筋書を作っている会社に印刷に出しているそう。
戸「名前とか全部偽物なのに印刷会社のところだけ本物」
幸「売店のところもよく見るとメガホンとか売ってますからね」
筋書のコラムのタイトル「芝居片片」の読み方(へんぺんなのかかたがたなのか)をネタにしたら、筋書のその箇所にルビが振られるようになったとか。
戸「本物に爪痕を残してますね」思わず筋書確認しました。ほんとだルビがある!
楽しい話の端々にも襲名の重み、役の重み、そういうものを感じられたトーク。
「天に向かって」「歌舞伎のために」「歌舞伎職人」
インタビューなどで語られた言葉たちの出どころを垣間見た気がします。深い覚悟のようなもの。こうして「十代目松本幸四郎」になってゆくのですね…。
明日、千穐楽。
2018年2月衛星劇場pickup
1月は9日間ほどビデオの電源が落ちてて撮れなかった番組あり、凹みながらも録画メモメモ。高麗屋三代、勘九郎さん七之助さん仁左衛門さん玉三郎さん。
高麗屋三代の口上が来た…!鯉つかみももう来た!?
玉三郎さんの元禄花見踊もあるー♪
仁左衛門さんの菅丞相もー!!
◆忍入舞台裏染色~市川染五郎プレゼンツ歌舞伎座の秘密(後篇)(1,16,20)
市川染五郎(現・松本幸四郎)
◆元禄花見踊(2,8,13)
坂東玉三郎
◆銘作左小刀~京人形(5,15,27)
松本幸四郎(現・白鸚) 市川染五郎(現・松本幸四郎)
◆祇園祭礼信仰記~金閣寺<字幕付>(6,19)
松本幸四郎(現・白鸚 ) 坂東玉三郎
◆菅原伝授手習鑑~筆法伝授(7,22,28)
片岡仁左衛門
◆義経千本桜~川連法眼館の場(8,20)
尾上松也 中村隼人 坂東巳之助 坂東新悟
◆御名残押絵交張~雪傾城(9,15,19)
中村勘太郎(現・勘九郎) 中村七之助
◆竜馬がゆく~風雲篇(9)
市川染五郎(現・松本幸四郎) 市川亀治郎(現・猿之助)
◆竜馬がゆく~最後の一日(16)
市川染五郎(現・松本幸四郎)
===
歌舞伎以外
◆ゲキ×シネ『乱鶯』(2,25)
髑髏城の七人 上弦の月@ステアラ&ライビュ
先に下弦を見ていて、12月末に初めて上弦を見たのですが、びっくりしました。えっ、全然違う、違う話だ。同じ演出ならネタバレになっちゃうから、先に上弦を見とくべきだったかなとか思っていたのですが。いざ上弦見てみたら杞憂でした。
ここから超ネタバレ感想です。
まだ見てないこれから見るという方は、見たあとにどうぞ。
続きを読む20180122七之助さん松也さん夜話@歌舞伎座ギャラリー
自分のためのツイまとめ備忘録なり。ことば不正確かつ順不同です。(いちおうWebに書いたらアカンそうな話は省いたつもりですが…)
考えてみたら明日の夜話、七之助さんは口上が18:12に終わってすぐだし、松也さんは引窓が17:20に終わって浅草から東銀座に移動してで、お二人ともハードスケジュールですよね。ありがたや…。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月21日
というわけで19時始まりの夜話でした。松也さん、よく浅草から移動できましたなあ。
新染五郎さんが描いた絵を背景に。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
七之助さん松也さん回だけどめっちゃ高麗屋(笑) pic.twitter.com/3DUXOprmyL
今日の夜話はもともと松也さんにオファーがあったものを、松也さんが七之助さんと一緒に出ることを提案してくださったのだそう!「恩を売っとくものですね」て七之助さん笑
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
松也さんに感謝です~(*´-`)
お写真タイムはない雰囲気かなと思ってたらありました(*^^*)#七之助松也夜話 pic.twitter.com/ZVHfgO1ZJI
僕ら二人で大丈夫かね真面目な話できないよ的な始まり方だったんですけど、途中からこの役をやったらいいとか、熱い話が盛り沢山。七之助さんはプロデューサーの目を持つのだなと新たな発見。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
ちなみに夜話で今までで一番ふざけたのは猿弥さんだそう。ラーメン屋さんの話とか、ぽい! #七之助松也夜話
これからのお役と新派の演目
これからやっていきたいお役の話で、松也さんは1月仁左衛門さんにご指導を受けたことから、仁左衛門さんがやられてきたお役に興味が、と。嬉しい(*´-`)ぜひぜひ仁左衛門さんの芸をいろんな若手が受け継いでほしいです~!
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
あと自分で企画したものを七之助さんと共演したい、とも。 #七之助松也夜話
七之助さんが松也さんとやりたいものは、四谷怪談の伊左衛門とお岩とか、助六揚巻、沢山あると。その質問に至るまでにも色々お話くださってました。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
新派のものって踏み込んでいいのかな?との話も。新派に色々面白い演目があるのだそう。鶴次郎、京舞とか仰ってたのかな? #七之助松也夜話
新派に移った方もいるから(やっていいのか)と遠慮?気味な七之助さんに、新派に行った人もいるんだからと混合でやったらと松也さん、会場拍手。昔はそういうのあったそうです。見たい!
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
新派には新派の美学があるそうで、例えば倒れたときの裾が美しくないといけない、とか。 #七之助松也夜話
京舞、あのひと(二人?)がいなくなったら誰がやるんだろう、誰にも教えてないらしいよと七之助さん。いい作品が受け継がれずになくなっていくことへの危機感が垣間見えました。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
変な話歌舞伎にすると残りますしねえby戸部さん
戸部さんが仰ると何だか妙に重みあります。 #七之助松也夜話
鶴八鶴次郎 | 作品紹介(花柳十種) | 劇団新派 公式サイト
あと、
皇女和の宮 | 作品紹介(八重子十種) | 劇団新派 公式サイト
も上がっていた模様(覚えていなかったけれどどなたかが呟いていらした)。
あの二人とは二代目水谷八重子さんと、波乃久里子さんのことでしょうか。京舞の愛子について、七「誰がやるんだろう」戸「(七之助さんが)やられたら?」七「愛子って感じじゃない」のやりとり。
来月かかる「滝の白糸」の話から新派の話をされていたのは、これももとは新派の演目だったのですね。
滝の白糸 | 作品紹介(八重子十種) | 劇団新派 公式サイト
マハーバーラタ
マハーバーラタで七之助さんが「菊五郎劇団はすごい。重鎮、すごい役者さんが沢山出てくる」と仰ってたのが何だか印象的。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
かと思いきや演出の宮城さんのマネ(宮城ってる)する松也さんヤバイw宮城ってる状態から戻せるのは菊五郎さんの演技だけだそうで「宮城切り」やめてお腹捩れる笑 #七之助松也夜話
役者さんの演技を感じているときに独特の「宮城ってる」状態になるそうな。「寝てるんじゃない?」「いやあれは感じてるんだよ!」という楽屋裏のやりとり(笑)。
マハーバーラタでズルヨウダの音楽を聞いたらキャラクターのイメージが想起されて、両花道の引っ込み、亀蔵さんとの割り台詞、ビーマとの対決でズルヨウダのテーマからビーマのテーマが被さるのも七之助さんが提案されたそう。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
ほんと、この方演出家の感性持ってらっしゃるのですね。 #七之助松也夜話
最後思い出し。マハーバーラタで左團次さん、顔を毎日変えていて最終的にあの赤い丸に落ち着いたのだとか。それが笑っちゃうかと思いきやめっちゃ似合ってる!「暫とかの発想だよね」と感心顔の七之助さんでありました。 #七之助松也夜話
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
博多座
2月博多座の義経はマハーバーラタの顔してるときに
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
松「義経出てよ」
七「いいよ」
の即答で決まったそう。松也さんは、いろんな演目にお互い出た方がお客様が喜んでくださるだろうと思ってお願いしたと。そして「断る理由がない」と七之助さん。この関係性素敵だなあ。 #七之助松也夜話
部分を見せて理解する歌舞伎独特の見方に「桜丸が不憫って言われてもさっきまで戦ってた人どうしちゃったんだってなりますよね初めて見た人だったら」と七之助さん、お染の七役でもわかりにくい部分を工夫されているよう。どうしたら楽しんでもらえるかすごく考えてらっしゃる様子。 #七之助松也夜話
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
磯異人館
博多座の磯異人館で役が代替わりしているけど一人だけ変わらないのがハリソンの亀蔵さん!!!譲らないw
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
ハリソン役をやったのは松也さんのお父様、松助さんと亀蔵さんだけなんですって。
七「いつかハリソン役やってよ」笑#七之助松也夜話
ハリソン役にはさほど興味なさげな松也さんでした(^^)
過去に勘九郎さん七之助さん松也さんで磯異人館を納涼でやったときは、納涼の中で一番いいといわせようと意気込んでいたとか。そうしたら三津五郎さんが来て「一番良かった!」と褒めてくださったそうで。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
そのときのも見てみたかったなー(><)#七之助松也夜話
切られの与三
切られ与三、七之助さんお富の松也さん与三郎の提案もしたけれど、七之助さんが与三郎なのは監督のたっての希望だそう。昔は立役もやったけど今は「恥ずかしくってできませんよ」で新作のように脚本を書いてもらい、若旦那が無理に不良を演じているようにと要望中とか。 #七之助松也夜話
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
幸四郎さんで思い出し。与三郎をやることになって幸四郎さんや愛之助さんが話しかけてきてくれて、幸四郎さんは「この絵の具いいよ」って勧めてくれたりと。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
その役を持ち役と思っている方はやっぱり気になるんですね by七之助さん#七之助松也夜話
夢幻恋双子~赤目の転生~
新作では赤目が一番好きかなと。一つのものをみんなで作っていくのが楽しかった。兄弟は歌舞伎に逃げたと言われたくないから歌舞伎っぽいことをしたくない、蓬莱さんは歌舞伎に来たんだから歌舞伎をしたいと、その綱引きだったとか。蓬莱さんとはまたやりたいと仰っていて、期待!#七之助松也夜話
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
歌舞伎風の犬の泣きマネが一番上手な猿弥さん、雨の効果音を机を叩いてやってくれる亀蔵さん(*^^*)赤目のお稽古場、楽しそう。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
そう言えば蓬莱さんが何かのインタビューでお稽古場を「動物園」て評してなかったっでしたっけ? #七之助松也夜話
仲良しなふたり
松「浅草は猿之助さんや七之助くんたちが工夫してきたやり方を継承させてもらって」→七之助さんが何かくれ的に無言で出した手に、ん?て松也さん、ポンと手を置いたのに萌え(*´-`)
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月23日
でも今年は真似だけじゃない自分たちなりの浅草になっている気が、と手応えを感じてらっしゃる模様。#七之助松也夜話
ワンピース等でそれぞれが成長して帰ってきて、という話をされてました。
七之助さんが松也さんのお財布取って「もらったー」てふざけた後に、急に七さんが「携帯どこに隠した!」てキレて他の友人も宥めたら「お前らグルだな!もう友達じゃない!」ってなったけど置いてあっただけとかw小学生男子?ハタチ過ぎってw
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
今も友達やってますけどねby松也さん #七之助松也夜話
松也さんのFNS歌謡祭は歌舞伎役者みんな集まって見てて、大丈夫か~て心配しながら、歌いだしたら「うまい!東方神起よりうまい!」完全に親戚一同に笑
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
歌い終わり、緊張しちゃった、みたいに映ったとこ、
七「よし!これで好感度上がった!」
斗真「ちょっとあざといな」
仲良しめ~ #七之助松也夜話
仲間内のLINEグループで大盛り上がりだったらしいです。LINEてとこが今っぽいですね~。
FNS歌謡祭は「緊張しかない」「歌舞伎代表というつもりで来ているから。これで歌舞伎にも興味持ってもらえたら」と話す真面目な松也さんでした。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
テレビ等に出てる若手の役者さんたち、いかに歌舞伎に来てもらうか考えているのが折に触れ見えて、すごいなぁと。 #七之助松也夜話
お互い直してほしいとこ
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
松「話し上手なのでふんふんと真剣に聞いてると自慢になってる(無自覚)」
七「で『自慢じゃない!』って言って話す」
七之助さんから松也さんに直してほしいとこはないそうです~ #七之助松也夜話
スパっと「やりたくな…」まで言って松也さんに止められる七さんの図。萌え…
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
大竹しのぶさんと中村屋兄弟の対談で、たしか、やりたい作品だけを選ぶことをしのぶさんに勧められていて、それができる立場になれば…的な雰囲気だったのをふと思い出しました。 #七之助松也夜話
二人が仲良しなのを感じるとともに、松也さんがお父さんを早く亡くされ良い役が付かないときに七之助さんが心配してくれたり、勘三郎さんが役に使ってくれたりという話をしていらした。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
松也さんは今は活躍なさっているけれど、大変だった時期の恩を強く感じてらっしゃるんだなと。 #七之助松也夜話
高麗屋さんの話いろいろ
似たような話で、口上で兄が「大恩ある高麗屋さん」と言っているのは、勘三郎さんがお父様をなくされたときに初代(かな?)白鸚さんが相手役に引き上げてくださった、という話を七之助さんがしていらした。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
色んな恩義、繋がりがあるのだなあ。 #七之助松也夜話
【訂正】初代でなく2代目、現白鸚さん、とのことでした。
幸四郎さんの等身大フィギュアを見て「幸四郎さんでしょ?そっくり!!」てめちゃ楽しげ。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
終わったらどうするんだろ?って話になり、海洋堂さんは買ってくれる人がいたら売ってくれるらしい。
松「幸四郎さんほしいんじゃない?」
七「ほしいかなぁ…いらないと思うけど」
冷静w#七之助松也夜話
七之助さんの桜丸、兄の梅王丸のも作ってもらって三人並べたら?て松也さんの提案。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
幸四郎さんちに並べておいてもらう、ってそれは迷惑でしょう笑
ちなみに制作費は「金高い」by戸部さん
のだそうです。表現がストレートw
#七之助松也夜話
口上は人数が多いので話したいこと沢山あるけど話せないそうで、幸四郎さんのことを「個人的にファン」(*´-`)
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
新染五郎くんは「このまま行けば15代羽左衛門ばりに」と。「いずれ相手役を、おじいちゃんになってるかもしれませんけど」見たい!歌舞伎で20歳差なら余裕ですよね?#七之助松也夜話
あ、あと舞台は土足禁止だけど浅草だけ楽屋と続いており例外的にいいことになっていて、それまで誰も怒られてなかったのに
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
「おい!」
と仁左衛門さんに一人だけ怒られる前染五郎さんの図。襲名前にw
「すみませんすみません」てジタバタしても靴脱がないと意味ないwのくだり爆笑 #七之助松也夜話
最初は七之助さん松也さんも意識して「幸四郎さん」て呼んでて
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
七「金太郎くん…じゃない染五郎さん。変な感じだよねえ」
て仰って、段々現幸四郎さんを思わず「染五郎さん」と呼び、最後に「あーちゃんにいに」呼びになって大変萌えました。 #七之助松也夜話
プロデューサー七之助さん
パリ公演の話の流れでまだ言っちゃ行けないことをちらっと言っちゃった七之助さん笑 あー(*´-`)
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
8月納涼の中身を検討中のようでしたが、松也さんは挑むとは別件の、まだ言えないお稽古があり出られないようでした。
七「このあと○○さんに電話しようかなと思ってて」わぁ楽しみー!
#七之助松也夜話
言っちゃいけない話でも感じましたが七之助さんてサービス精神旺盛なのですね。夜話に呼んでもらったからと、松也さんプロデューサーと化した話しっぷりや、最後の写真タイムで自ら椅子を片付ける気の遣いよう。#七之助松也夜話 pic.twitter.com/GZ5A7d84hC
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
あと、一人で売れるようになると一緒にやらせてもらえなくなる、猿之助さんともそれでやらせてもらえなくなったと七之助さん仰っていて。やはりそうなのかぁと…。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
一年に1回、2回でも共演したいと。次は納涼でしょうか?夏が待ち遠しいです。 #七之助松也夜話
戸「幸四郎さんへ一言」
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
松「随分戻りますね」
七「ほらそれ喋ってる間に(戸部さんが)質問選ぶから」
ってめっちゃ流れ読んでる七之助さんwホント全体見てますねー #七之助松也夜話
普段の七之助さんは兄が話すのを待ってから話すので多くは語らず、常にお兄さんを立ててるんだなと改めて。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
今日は沢山お話が聞け色んなことを構想してらっしゃるのを知れて、中村屋は演出家タイプじゃない?と思ってたけど全くの勘違いでした。松也さんほんとありがたい…拝みます… #七之助松也夜話 pic.twitter.com/s0ki7BOcDR
締めで戸部さんが「雪の中ありがとうございました」て仰ったら「そうですよね、帰れるんですか?」と心配してくださる七之助さん。役者さんか裏方さんか、明日に備え歌舞伎座に泊まる方もいらっしゃるようでした。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2018年1月22日
七「何ならここに泊まって…」
戸「米もあるし」
お米あるんですかw #七之助松也夜話
よどみないトークに爆笑であっという間の楽しい時間でした。ありがとうございました!
近松心中物語@新国立劇場 中劇場
近松心中物語を見てきた。ひさびさに新感線以外の演劇を見たのだった。演劇によくある、群集がなんやかやとしゃべくり立てるシーンが煩く感じて、自分で思っている以上に歌舞伎の空気に慣れていたのかと驚く。
幕開きからはっとする美しさはさすが。来てよかったと期待が高まる。場面場面で、一枚の絵のような美しさが現れる。舞台美術がすばらしい。
最初の場面が早口で口跡も不明瞭、聞き取りにくく閉口していたら、すっと口跡の気持ちいい方が出てきた。誰だろう、あ、池田成志さんだ。この方すごかった。自然なのだ。なるしさんと小池栄子さんのコミカルなやり取りが楽しい。栄子さんの振り切れ方もいいですね。そして猿弥さんの安定感。憎まれ役、上手ですよねえ。もっと見たかったなぁ。
役者さんで一番どきりとさせられ素敵だと思ったのは銀粉蝶さん。なんという自然な存在感と説得力。こういうおかみさんいる、と思わせる。お人よしで商売の才はない夫を支えて店を切り盛りしてきた強い女。与兵衛のことも本当はちゃんと想っているけれど家のために突き放す。
立ち居振舞い、着物の裾裁きが綺麗。滲み出る品格…。
全体としては、ちょっと期待しすぎていたのかもしれません。忠兵衛さんのキャラが堅すぎるのが好みではなかった。すぐ声を荒げるのがちょっと…そこはうまくいなしてほしい。歌舞伎の忠兵衛さんのイメージが強いからかな、真面目な人でも色気や柔らかみがほしい。上方の空気がほしい。与兵衛とキャラが被らないように極端にしたのだろうけれど。
梅川は悲壮なシーンが長くて、最終的にはっちゃけているお亀さんの方が可愛く見えてきたから不思議である。
花魁道中は梅川ではないひとだったかな?もっと魅せてほしいと思った。途中までさくさく普通に歩いていてびっくりした。歌舞伎であの、花魁の美しく仇っぽい歩みを何度か見てしまっているからどうしても…。比べるのが残酷だとわかっていても。花魁ではないけれど、前日にシネマで五人道成寺を見てきたばかりなのが余計に差を意識させたのかもしれない。そりゃそうだ、小さい頃から舞踊のお稽古をし着物での立ち居振舞いが染み付いている歌舞伎役者さんと、演劇の役者さんを比べるのが無理というものだ。改めて歌舞伎役者さんの地力の凄さを思う。
そう、数名の役者さんは場面によってはマイク有で、マイク無し地声の役者さんもいるものだから不思議な感じだった。銀粉蝶さんはあの中では年齢は上の方でしょうけれど、マイクなしでいい声だったなあ。はっきりと綺麗に後ろの席まで聞こえる声。
与兵衛&お亀ペアのシーンは芝居としてとても面白く感じた。あの二人になるとわくわくする。チャリ場がうまいのは井上さんらしさか、役者の力か両方か。2部の後半からは忠兵衛&梅川ペアもクライマックスシーンはとてもよかったです。説得力がありました。なんだかんだ言って泣きました。間違いなく、すごい役者さんなのだろうなぁと。だからこそ少しもったいなかったな。いや、これは個人的な感想。
歌舞伎を見てなかったら違う感想を持ったかもしれません。舞台は美しかったですしそれだけで一種の感動がありました。しかし当分は和物の演劇は見ない方がいいかもしれないなぁ。特に古典歌舞伎にある題材のものなどは。なんちゃって和物とかオリジナルなら、逆に大丈夫だと思うのだけれど。思わぬ弊害である。
まあいいや、歌舞伎見に行こ。
201711月@歌舞伎座
今さらながら去年11月の感想を。思い出しつつ。
昼の部
鯉つかみ
鯉つかみ。 #染五郎 さんと #児太郎 さんのいちゃいちゃがエロい。いや全然露骨ではないんだけど、色気だだもれ。美男美女カップル眼福。児太郎さんて案外背が高いんだなぁ。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月5日
早変わりも楽しい。一ヶ所いつ変わったのかわからなかったところがあった。やられた! pic.twitter.com/DG0Jo0Qpnn
舞踊の要素も多い演目でしたね。ちょうど、舞踊体験で振りの説明を受けた後だったので振りにも注目できて面白かったです。
奥州安達原
奥州安達原。親の敵討ちのためとはいえ舅を陥れる貞任て酷いーと思ってしまった(^_^;)
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月5日
怪力(というイヤホンガイドさん解説)の貞任が幼い娘に追いすがられて振り払えないところ、義家の計らいで妻子と向かい合って親子の情が出るところ。ちゃんと人の情があるんだ、と。 pic.twitter.com/CQO6Pptu37
奥州安達原。お父さん許してあげてよ…!て思いながら見てた。けなげで利発なな子役可愛い。許したい母の #東蔵 さんが胸に迫る。厳しい武家の父の #歌六 さん、切腹の場面の覚悟、厳かさ、緊張感。会場がシーンとなる。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月5日
雪暮夜入谷畦道 直侍
菊五郎さんがめっちゃ格好よかった…!声がイイ…!堅気じゃない感じのお役がめちゃくちゃ似合う。惚れる。ただ、ストーリーはほぼ進まないので3つ目だと集中力が持たないかもしれません。 ちょっともったいなかったな。
夜の部
仮名手本忠臣蔵5、6段目
今夜は歌舞伎座夜の部へ。良い意味で重い。休憩のたびに脱け殻になる。簡単には言葉にできそうもない。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月10日
芝居を見に行っているというより、舞台の、役者の出すエネルギーを受け取りに行っているのかもしれない。ふと思う。 pic.twitter.com/9FcucdW7UE
仁左衛門さんの勘平を初めて見ました。ことばになりません。ことばにならないというのが主な感想です。
ゆるゆる思い出し。忠臣蔵5、6段目の秀太郎さんはどうみても置き屋のおかみさん(けっこう繁盛してる店)にしか見えなかった。先月は武家の女主人にしか見えなかったのに。空気感からがらりと変わる。これが役者の力なのだなぁ。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月14日
後半、浅黄色の衣装の美しさがまた悲劇を際立てています。最後のシーン、彦三郎さんの弥五郎が小さな声で「後のことは…」と言っているのが聞こえました。後のことは任せろ、なのか。仇討は必ず成し遂げるから、安心していけ、と。
新口村
扇雀さんの梅川の美しさと健気さ。平成中村座では封印切で忠兵衛の方をやってらしたので不思議な感じです。この方はほんとに兼ねる役者さんですね、どちらも本役という感じがします。今回の忠兵衛は藤十郎さん、11月の時点で85歳。その年齢まで舞台に立ち続けられることに驚きます。そして歌六さんの孫右衛門。顔を見たら我が子を捕えなければ養い親に申し訳が立たないという想いと、会いたい気持ちと。それを何とか叶えようと目隠しして触れさせることを提案する梅川、触れてしまえばもうたまらず目隠しを取る孫右衛門…。
幕が下りたあと、こんな一コマも。
新口村で前方の観客はすっかり雪を被っている。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月10日
休憩に入り、
「肩に雪が」
「あら…初雪」
初雪とはなるほど…!
なんとも風流な交わし合いが聞こえてきた。
そういえば扇雀さんも藤十郎さんのお子さんと知ったのがこのときのイヤホンガイドでした。鴈治郎さんだけだと思ってました。でも扇雀さんが扇千景さんのお子さんなのも、藤十郎さんと扇千景さんがご夫婦なのも知っていたので、なぜ線がつながらなかったか不思議です。
大石最後の一日
冒頭、囚われの身ながら染五郎さんの十郎左が風流にも花を活けています。その凛とした姿に釘付けに。(なぜか舞台写真はなかったですが。勿体ない)
大石最後の一日。仁左衛門さんが出てきてはっとする。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月10日
沙汰を告げ、幸四郎さんの大石内蔵助と視線を交わし合う。無言の間。無言の中になにかが充満しているような…気と気のぶつかり合い。
舞台の、劇場の空間を一人で支配できる役者が二人対面で並んだら、それはもう言葉で表せない異空間だった。
あの瞬間の感覚は忘れられません。
大石最後の一日は、たしか当時の幸四郎さん(2代目白鸚さん)が選んだ演目ということでした。いろんな意味を込めて選ばれた演目なのだなあというのが、台詞の端々に感じられます。
「身が一生の言葉はないか、あれば聞きたい」
「『初一念を忘るるな』と申します」
「内記、一生忘れないぞ」
「一同、名残惜しいのう」
幸四郎さん大石の器の大きさ、染五郎さん十郎左の若者ぶり、金太郎さん内記の気品。相手役の児太郎さんのおみのもすばらしかった。おみのが、自分の家を再興させないことが嘘を真実にすること、の意味が一度目はわからなかったのですが、二度目に見てようやく、十郎左が真実婚約者になったのなら、仇討に加担した者の関係者としてお咎めは免れないので再興はできない。また、十郎左との愛情が真実なら、別の婿を取って再興することもできない。ということなのかなと思い至りました。
ほんとうにいい芝居のとき、そしてそれを幸い良い席で見られるなら、イヤホンガイドも大向こうもいらないのかもしれない。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年11月10日
芝居の空気を全身で受け止めたくて、イヤホンはほとんど外してしまった。言葉の意味が取れないところもあったけど、それでも。
ガイドすら不要なら大向こうは言うまでもない。
11月歌舞伎座は吉例顔見世というだけであって充実したフルラインナップぶりでした…!普段なら真ん中に入るであろう軽めの舞踊もなく、円熟した芸を一身に浴びる、そんな11月でした。