お芝居つれづれときどき音楽

歌舞伎のこと、音楽のこと、いろんなこと、気の向くままによしなしごとを。

6月衛星劇場pickup

6月がすっかり過ぎてしまいましたが録画用メモ。玉三郎さん仁左衛門さん勘三郎さん勘九郎さん七之助さん幸四郎さん梅玉さん秀太郎さん他。
仁左玉の伽羅先代萩~これってにざさま八汐ですよねわくわく。
勘三郎さん玉三郎さんの鰯賣戀曳網もあるし、七之助さんの絶間姫もあるし(*^^*)

◆上 玉兎/下 団子売(5,22)
中村勘太郎 市川猿之助 中村勘九郎

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◆碁盤忠信(5)
市川染五郎(現・松本幸四郎

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◆鳴神(7,18)
中村七之助

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◆御名残木挽闇爭(7,18)
市川染五郎(現・松本幸四郎) 中村勘太郎(六代目勘九郎) 中村七之助

隅田川(8,26)
中村歌右衛門 十七世中村勘三郎

◆恋湊博多諷~毛剃(11,28)
片岡秀太郎

◆伽羅先代萩~御殿・床下<字幕付>(12)
坂東玉三郎 片岡仁左衛門

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◆伊賀越道中双六~沼津(13)
片岡秀太郎

◆鰯賣戀曳網(14,27)
中村勘三郎 坂東玉三郎 市川染五郎(現・松本幸四郎

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◆四季三葉草(1,19,25)
中村梅玉

◆お江戸みやげ(20)
中村梅玉

◆土蜘(22)
中村七之助 中村勘九郎 市川猿之助 市川團子 波野哲之(現・中村長三郎

◆御所桜堀河夜討~辨慶上使(1,25)
中村歌右衛門

◆敵討襤褸錦~大晏寺堤の場(4,29)
中村勘九郎(十八世勘三郎)


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◆松竹演劇だより Vol.4(6)
中村七之助中村梅枝串田和美、木ノ下裕一

◆松竹演劇だより Vol.5(12,15)

◆松竹演劇だより Vol.6(28)

 

髑髏城の七人~修羅天魔~ の登場人物年齢考察

【5/24訂正】信長とお蘭の出会いが天正3年(1575年)ではなく元亀3年(1572)だったため、お蘭と夢三郎の年齢を修正しました。わかりにくいので西暦も追記。舞台見て、紗霧の年齢もやっぱり変更。

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清十郎さんにハマり過ぎて有り体に言ってどうかしています。SS書きたいとか絵描きたいとか思うものの書けないし描けないニンゲンであるので、他の人が描いた修羅天魔を漁っているんですけれど、なかなか清十郎さんの絵に出逢えないよぅ。うう。
仕方ないので(ん?)登場人物の年齢考察などしてみました。信長が生きていた頃にはまだ清十郎さんは家康に仕えていなかったようなので太夫より年下設定だと思うのですけど、太夫は清十郎さんを「さん」付けで呼んでますね。単に丁寧なだけ?半蔵が棟梁だから直接の上司はそっち、でも気が利くから家康の護衛兼近習みたいな役回りに付けられたのかな。年齢は 半蔵 > 家康> 太夫>清十郎 っぽい印象。と思ったけど半蔵と家康はたった一歳差でした(史実曰く)。ほぼ同い年。
本能寺の変天正10年) の信長48歳、お蘭との出会いは天正3年て設定でしたっけ?本能寺の変の7年前、41歳。この時のお蘭はかなり若いイメージ、16~20くらいでしょうか?

<年表>
1572 / 元亀 3年 信長(41)とお蘭(16~20?)と出会う
1576 / 天正 4年 安土城築城
1582 / 天正10年 本能寺の変 信長(47)、家康(39)、お蘭(26~30?)
1590 / 天正18年 家康(47)、お蘭(33~38?)、天魔王(年齢??)再会

清十郎さんは本能寺の変のときにまだ一人前じゃなかった(信長が自分の主君の主君という意識がなさそうなので)とすると、当時13歳以下でしょうか。とすると今は21歳くらい。もっと若い可能性もあるけど、紗霧よりはちょっと上って感じがしますがすごく上ではないような。紗霧は15歳くらいに見えるけど、安土城築城の14年前に物心ついてるから、19歳くらい?と思いましたけど、改めて舞台見るとやっぱり15、6歳に見えますね、しかし計算が合わない。14年前に3歳なら17歳ですが、2~3歳の記憶ってそんなにある?という疑問もありつつ、ギリギリあることにして17歳にしちゃいましょう。
夢三郎はお蘭と出会う前の子というのが本当なら、若くても16 19歳。もうちょっと行ってるかな…でも10代な感じがします、父親への慕い方とか見てますとね。16~19くらいかな。意外に紗霧より年下の可能性もあるのですね。 ⇒ 紗霧より下はありえませんでした。どうしても10代イメージなのでぎりぎり10代に。兵庫の方が夢三郎より年上、彼に関しては参考になるデータがないけど20~25くらい?(感覚値)

贋鉄斎は赤針斎と同年代か年下っぽい。赤針斎が紗霧の祖父だから、…生きてたら59歳とか?(適当に40足したよ)。それより若いから…40後半~50前半?
というわけで勝手に設定してみました。(家康と半蔵は史実より)

天正18年 贋鉄斎(52)、家康(47)、半蔵(46)、お蘭(33)、天魔王(?信長は生きていれば56)、兵庫(22)、清十郎(21)、夢三郎(19)、紗霧(17)

んー、わるくない線かも。お蘭がもうちょい若いような気もするけれど…。どうですか、みなさんはどう思われますか?(※カンテツは検証ネタがなさ過ぎて省いちゃいました。ごめんねカンテツ…)

ちなみに本編の感想は↓

「十代目 松本幸四郎、高麗屋三代襲名披露を語る」セブンアカデミー@アークヒルズクラブ

一か月以上ぶりに幸四郎さんのお姿を拝見してきましたー!アークヒルズクラブという会員制クラブの中の、広めの宴会場?みたいなところでの開催。場所はサントリーホールの向かいにあるビル。

司会の方が染五郎くんの美少年ネタを振ったので「僕も昔は美少年とか貴公子とかプリンスとか、全部言われてました。僕の方が言われてました」来ましたーどや感w「僕の方が!」が持ちネタになりつつありますね。

この辺りの配慮も珍しいですね。トークは司会の方がとても丁寧に準備されていて(台本があったらしい)、前回の襲名から順を追って真面目なお話を中心に。でも幸四郎さんの面白いノリには司会の方も面白く返すのでバランスが良くて楽しかったです。司会の方のお名前も控えておけばよかったですなぁ。

襲名の演目の話は結構詳しく、勧進帳の弁慶は「2回目にして大変だということがようやくわかった」「(弁慶をやる)回数は多くないと思うので一回一回最後のつもりで取り組んでいる」と。車引の松王丸は、勘九郎さんの梅王とやれてうれしい、と。博多座の伊達の十役は会社からの提案だそうで。会見で白鸚さんが幸四郎さんの政岡を褒めていたので、(演目決めの打合せなどで)言うかな?と思っていたけれど「親父からは一言もないですからね」ですって(^^)

似たようなお話はインタビュー記事等でも読んでいたとは思うのですが、ご本人の口から聞くと重みがひしひしと伝わってきて、じーんとしました。お話聞けてよかったです。

質問タイム

襲名に関することに、と一応前置きが。何か考えてくればよかった、油断していました。

大森彦七」と教えていただきました!感謝ー!!一番最近ですと1999年に2白鸚さんが演じられているようです。

http://www.kabuki.ne.jp/kouendb/sp/perform/search.php?kr=1970

Q. 道成寺をまたやってほしいのですが
A. 「道成寺は、やりません」とわざとの即答具合がおかしかったですw
「奴道成寺は踊っていきたい曲ですが」と仰ったので、奴の方はどこかで近々かかるのでしょうか?
Q. 鬼平をやってほしい
A. 祖父と叔父がやってますけどねぇ…(うーん、という感じであまりノリ気ではなさそう)

退場時には入場時と逆方向のルートを司会の方が促してくださり、配慮の細かい方で素敵でした。幸四郎さんは紋付のきちんとした格好(ご本人曰く普段着w)なのに、相変わらず面白いことを挟んでくるゆるゆるっぷりに大いに笑いました。前日は博多でお練り、この日もそのまま大阪へ打ち合わせに移動(翌日府知事と市長へ表敬訪問@ニュース)というご多忙なスケジュールの中、楽しいひとときをありがとうございました。

ワンピース歌舞伎@御園座

猿之助さんルフィを見るために御園座に行ってきました。と言いつつ(右近さんルフィの)昼の部も見てきたのですが、ワンピースに猿之助さんが出てるのを見るの自体初めてだったので、終盤に周り舞台を使って猿之助さんシャンクスがゆっくりと登場した瞬間、やっと会えた…!という感慨でいっぱいに。写真では見ていたものの生で目にすると実感が違いますね。

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青い龍を背負った衣裳が美しく舞台に映えています。カーテンコールも猿之助さんシャンクスが最初に登場なのが嬉しい。ひたすら格好いいなぁ。ルフィのテーマカラーも赤なので、赤いシャンクスに青が加わることで違いがはっきりします。カーテンコールに立つ猿之助さん…熱いものがこみ上げます…やっと会えました…!

そして夜の部の猿之助さんルフィ。台詞のスピード感がすごい。右近さんより速くて台詞の間も詰めています。主役に引っ張られて他の人の台詞の間も短くなり、よりテンポが良くなるのですね。逆にゆっくり台詞を言う見せ場がくっきりと浮かび上がります。

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3姉妹との立ち回りでサンダーソニアの背中を隠してあげるところ、ぱっと布をかけたあとに落ちないように布を前に寄せたり、宥めるように肩をさすったりぽんと軽くたたくような仕草をしていたのが印象的でした。優しいルフィ。

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あと「やった」のシーンって実は今までちょっと違和感があったのですが、猿之助さんのニュアンスでなるほどとしっくり来ました。「やったぁ」と少し「ぁ」が入って、現実に違和感のない言葉運びになっているからかな。

昼の部もですが、チョッパーとルフィのシーンが本舞台に変わっていたのが嬉しかったです。この素敵なシーン、演舞場の時は↓の画像のように、花道でずっと演技して去るのも花道だったので、演舞場の3階は全く花道見えないのがざんねんで。御園座は2階後方からも花道七三が見えますが、やはり正面の本舞台でしっかり見られるのはありがたい。松竹座から変わったのでしょうか?大阪には行っていないのでわかりませんが。ちなみに本舞台では上手側にルフィ、下手側にチョッパーでした。

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そういえば宙乗りのとき、右近さんルフィは黄色のサーフボード、猿之助さんは青色のサーフボードなのですね。色まで違うのは意外でした。演舞場の時は右近さんルフィしか見ていないので、黄色だったのかな?

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ルフィのときのカーテンコールではずっとTETOTEを口ずさんでいる猿之助さんがなんだか可愛くて、他の人に拍手を送りつつつい目は猿之助さんを追ってしまいます。やっと会えた、やっと。1月涎くり、2月高麗屋番頭さん、3月梅笑会で拝見しましたけど、やはりワンピースが復帰作ですね。名古屋じゃなかったら通いたかったなぁ…。

夜の部は下村さんイワンコフで、ミュージカル俳優さんなので歌が入って…!これかーー!オカマ役ですけど声は高くしてないタイプのオカマさんでした。浅野さんとはまた全然違って面白いです。オペラ座の怪人のパロ(曲までパロでまんまかと思いきや長調に転調するのヤメテw)とかちょいちょいミュージカルパロが入って笑いました。ちょっと下ネタ多めですけどね(^^;)

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クザンの仏倒れ…これ何回見てもドキドキします…痛く…ないのですか?痛くないように倒れる技術があるのでしょうか。

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右近さんルフィはすっかり本役となり頼もしいですね。ハンコックの美しさに磨きがかかっていて惚れ惚れ。ルフィももちろん板についてますが、やはり女形が似合う役者さんですねぇ。

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ボンちゃん、夜の部の下村さんイワンコフの時はイワ様が革命の台詞を立て板に水のように喋ったあとに「…解散!」てぶった切るしひどいw

あと、花道からルフィと一緒に本舞台に走っていく途中で何か躓きかけた?(2階からは見えず)のかボンちゃん「危ねっ」って言って、猿之助さんルフィはもちろんルフィのままちょっと振り向いて「大丈夫か、気をつけろよ」と言っていてきゅんとしました。

2回とも2階席で見たのですが、御園座はC席でも花道七三がきちんと見えますし、B席は宙乗りも近くてとてもテンション上がりました。見やすくていい劇場です。ファーファータイム、通路すぐ横ではなかったのですが比較的通路近くだったのでハイタッチもしてもらえましたのが嬉しい♪ 演舞場ではハイタッチできる位置ではなかったので初めてかも。

そういえば夜の部、猿之助さんルフィの宙乗りではタンバリン投げていました。あとでツイッター見てみたら、小さい男の子の兄弟に向かって投げようとしたらしいですね。それがずれてしまったのであとで番頭さんがタンバリンを届けに来たとか。猿之助さん素敵ですねぇ。男の子たち、いい思い出になったでしょうねぇ。

願わくば、大きくなったときにその楽しさを思い出して歌舞伎を見に来てくれたらいいなぁ。そんなことを思った遠征でした。あぁ楽しかった!同行してくれた友はワンピース読んでる人で、キャラクターがイメージそのままに舞台に出てきていることに驚いていました。あと、このキャラがこんなに取り上げられているんだ!という意外性もあったよう。

あぁ、やっぱり舞台上の猿之助さんは素敵だなぁ。名古屋がもう少し近かったら、何回も行きたい公演でした。ありがとうございました。

野田版 研辰の討たれ@シネマ歌舞伎

怒涛のことばの嵐と、走るひとびと。とにかく走る、走る、走る。ああこれが野田さんの芝居なのかなと、去年桜の森を見、いま研辰をシネマで見たところの肌触りです。

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ことばで埋め尽くして、突き上げて突き上げて、そのテンションに少し疲れて、これはオチをどこに持ってくるのかな?と思い始めたところで唐突に一人の役者にスポットを当てて芝居をさせる。それまでは役者よりも言葉。もちろん役者の力があってのものですが、ことばの力というか、ことばの物量が勝っています。それを突如途切れさせて、ひとりにしずかに語らせる。役者に焦点を当て、芝居に持っていく。そういう構造なのだなぁ、なるほどなぁ。
野田さんの芝居を2つしか見ていないので、他も同じ傾向なのか、はたまたまったく異なるのかはわかりません。
 
それにしても13年前の舞台、みなさん若いですねぇ。最初の方で7染五郎さんと勘九郎さんが立会いの手本を見せるところなんか本当に速くて見えません。コマ送りして見たい。手本にしたいって研辰が言うてるのに手本にさせない心意気(^^)それを見た研辰の「若い」って台詞が役の上だけではない感じw
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獅童さんはこの頃はまだシャイな雰囲気。カーテンコールで勘三郎さんが上手に動いたので何かな?と思ったら獅童さんを紹介なさって、獅童さんは照れたような反応。先日超歌舞伎で5000人を前に堂々たる姿で大歓声を集めていたのを見たばかりだったので、なんだか新鮮。勘三郎さん、きっと喜んでいますね。うらやましく思っているかも?

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お芝居自体はほとんど、3人と群衆の劇。討たれる一人、討つ二人。とやこう言う群衆。勝手な周囲。痛烈な皮肉が見えます。流行りで言うことが変わる、その場の雰囲気で言うことが変わる群衆に押し流されてゆく登場人物たち。7染五郎さんが大変格好いい。いいお役ですね。「最近阿修羅のように活躍して…」と言われてるということは、阿修羅城の瞳の頃ですかー。

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勘九郎(当時勘太郎)さんは声が今よりずっと高いですね。弟という役柄だからでしょうか?最近の舞台では聞かない声。太い役をやるために封印なさっているのかな。とても綺麗な声でした。

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実はこれが襲名披露の公演とは知らなかったのですが、映画が始まり、祝幕を見て襲名だったのか!と。襲名にこの演目を持ってくる、その覚悟というか生き様というか。そして歌舞伎座の襲名は3か月だったことにも驚きます。3か月間、客席をいっぱいにする力がおありだったのですね。2005年5月夜の部、研辰の前の演目が玉三郎さんの鷺娘で、ああこれも見たかったなぁと嘆息。さらに2005年3月の襲名の演目は玉三郎さんとの鰯売!と、ついつい過去に思いを馳せてしまうのでした。

中村屋三代「鰯売恋曳網」 | 木挽町日録 (歌舞伎座の筋書より)

2018年4月御園座新開場、高麗屋襲名

開場式の記事

開場式:2018/3/28

一般公開されない開場式では三番叟を幸四郎さんが舞われたとか。こけら落としと言えばこの舞踊。いつぞやトークで、ご自身が一番やられた舞踊は三番叟、ともお話されてました。お客様が多かったため開場式を二度執り行ったそうです。

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初日行ってきました

対面の幕開きで「御園座こけら落とし!」「待ってました!」「おめでとう御園座!」と大向こうが。

口上

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歌六さん「美少年の誉れ高い染五郎くんは残念ながら学業優先のため…」美少年ネタ来た笑

鴈治郎さん「3年前に襲名させていただきました中村鴈治郎でございます。壱太郎で吉田屋が出るというので相手役は私かと思いましたら、新幸四郎さんでした」会場笑「上方のお芝居もぜひ、しかしあまり私の領分を侵さぬよう…」
対抗意識(^^)(^^)(^^)

秀太郎さんが「新染五郎くんも含めて益々の…」と、出演していない染五郎くんのことも触れてくださっていて嬉しかったです(*´-`)
みんなのお母さん…だいすき…(*´∇`*)

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口上のセットは背景が歌舞伎座と異なり、緑の背景に桜模様、四ツ花菱と浮線蝶があしらわれて春らしい装い。ここでも三ツ銀杏はお休みでしたね。

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廓文章

伊左衛門みたいなひとは現実にはイヤですが(コラ)、役者さんの魅力で可愛く見えてしまう不思議。紙衣が破けるのを心配する姿とか、廓に通してもらって夕霧を待ってうろうろしたり、壁にもたれかかったり、三味線弾いたり。

夜の部は口上がない代わりか、襲名をお祝いして秀太郎さん仕切りで大阪締めをしました。関西圏以外の方は大阪締めを調べておくと吉です(^^)3回目の叩き方が独特。
去年大阪松竹座の船乗り込みで大阪締めする仁左衛門さん動画を延々見てたから覚えてて助かりましたー←

上方式を見たことがないので今回の東京式の清元になったときの違いはわかりません。今度上方式も見てみたいなぁ。できれば仁左玉で…(><)

かかったら通いますわ、ほんま…

勧進帳

(勧進帳でがんじろはんの義経見た瞬間、丸い義経だな…て思ってしまいました。ご、ごめんなさい!!1月のしゅっとした義経が脳裏に残ってたから!!!)

梶原平三誉石切

芝居として一番見ごたえがあったのは、ノーマークだったこちらでした。

一瞬一瞬、ほんとうにその役のひとを生きてるのですよね、吉右衛門さんは。梶原平三以外のなにものでもない。逆説的ですが、演じていないみたいにすら見えます。演技だということを忘れさせる演技。

 

鶴瓶花街酔醒

妖刀に魅入られてからの変貌ぶりもなかなか。日を重ねるごとに狂気も増していったという話なので、歌舞伎座でかかったらまた見に行きたいです。

御園座内の様子、外の設備など

 

襲名関連グッズ

写真入らないと初日時点では聞いていたのですが、会期も後半になってから写真が入ったとの情報が…。御園座さん謎です。。

お弁当などの物販が狭い廊下でも行われているので混雑してなかなか大変な印象でした。

御園小町、お昼ご飯など

 

御園座さんのざんねんなところ

初めての御園座さん、2階席後ろからも花道七三が見えますしお手洗いの数も多かったり食事処も安い、よい劇場だと思うのですが、巷で話題のチケット問題がざんねん…。4月は一般発売の段階でS席完売でしたが、直前に全席種戻るという。初日はさすがに満席でしたが、上演中、花横で役者が演技しているときに関係者用らしき花外の高い位置の前方席を出入りしたり席にいてもヒソヒソ話してるスーツの方々がいたり(花道見ると目に入ってしまうことに気付かないのでしょうね?)、演劇への敬意、観客に対する意識の低さを感じたり。経営方針がずさんなのか営業・広報がだめなのか、まともな方がテコ入れしてくださらないと駄目でしょうねぇ。改善されるまでは御園座さんで歌舞伎がかからないといいな。そんなことを思ってしまう旅路でした。

なんだかんだ、発売日に走れば良席がちゃんと取れる歌舞伎座はいいなぁ。

5月衛星劇場pickup

5月のまとめるの忘れていました、まとめないと録画予約もできていないので危ない。仁左衛門さん玉三郎さん幸四郎さん勘三郎さん勘九郎さん七之助さん梅玉さん。
3日に仁左衛門さんの筆法伝授と道明寺ではないですか…!


◆権三と助十(1,23)
中村獅童 市川染五郎(現・松本幸四郎) 中村七之助

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隅田川(1,24)
中村梅玉

越後獅子(2,11,17)
中村富十郎

◆菅原伝授手習鑑~加茂堤(3)
中村梅玉

◆菅原伝授手習鑑~筆法伝授(3)
片岡仁左衛門

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◆菅原伝授手習鑑~道明寺(3)
片岡仁左衛門

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◆菅原伝授手習鑑~車引(3)
中村梅玉

◆菅原伝授手習鑑~賀の祝(3)
中村梅玉 坂東玉三郎

◆菅原伝授手習鑑~寺子屋(3)
坂東玉三郎

あらしのよるに(4)
中村獅童

◆身替座禅(7,29)
片岡仁左衛門

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◆与話情浮名横櫛~見染・源氏店(8,17)
市川染五郎(現・松本幸四郎

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◆蔦紅葉宇都谷峠(10,21)
中村勘九郎(十八世勘三郎) 

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◆蝶の道行(14,30)
中村梅玉

義経千本桜~すし屋(16)
市川染五郎(現・松本幸四郎

◆平家女護島~俊寛(28)
中村勘三郎 中村勘太郎(現・勘九郎) 中村七之助

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◆松竹演劇だより Vol.3(10,15)
◆松竹演劇だより Vol.4(25,31)

---歌舞伎以外---
◆ゲキ×シネ『阿修羅城の瞳2003』(3,26)
市川染五郎(現・松本幸四郎