お芝居つれづれときどき音楽

歌舞伎のこと、音楽のこと、いろんなこと、気の向くままによしなしごとを。

2019年1~2月坂東玉三郎写真展@ザ・ギンザ スペース

『すべては舞台の美のために』

 -数回見に訪れた際、受付の方(ギャラリーのオーナー?)や在廊していた写真家の方がお話くださった内容をひとつにまとめました。

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『雪』

「中央の大きな写真は撮影いただけます」

優し気な受付の紳士が促してくださったのがこの写真。天井に鏡があり、そこに飾られている写真が映るのも面白い。じっくりと見ていると、様々なエピソードも紹介してくださった。展示室上部にぐるりと飾られているスチール写真を指しながら、

「お忙しい方なので、別の日ではなく本番の出の前に撮っているのです」と仰った。普通スチール撮りは別日のイメージ(よく役者さんのブログで「スチール撮りでした」という記事を見かける)だが、まさか本番そのままのお姿とは。

「普通はお弟子さんが裾を整えたりなさるのですが、玉三郎さんはくるっと回るともう綺麗な形に整っているのだそうです」

女形は着物の裾・手ぬぐいの端、そういったところまで意識がいっていないといけないと、インタビューかトークかで仰っていたのが思い出された。

のんびり写真を見ていると、小さなお客さんが現れた。幼稚園か小学校低学年くらいだろうか。一周見て回った後に「あの写真の男の人とこの人(舞台の姿)は同じ人なのよ」連れの女性に説明され「えっ???」不思議そうな顔であった。そうでしょうねぇ。

モネの庭での撮影は20時頃。あちらはずいぶん遅くまで明るいのだとか。普段は観光客がにぎわう地。人がいなくなった頃を見計らって撮った写真だという。人気(ひとけ)のないモネの庭のパノラマ写真を指差しながら「ここに玉三郎さんが小さく写っていらっしゃるのです」本当だ!説明されるまで全く気付かなかった。左にあった写真と同じく、橋の上に着物で佇んでいる姿。

もともとここで撮影する予定はなく、目的地シチリアへの経由地。先に現地入りしていたモネ好きの岡本氏が個人的な写真を撮るために訪れ、ここでの撮影を思いたったことで生まれた一枚。現地についてから財団へ撮影許可を取るなど、撮れるかどうかというところだったが、玉三郎さんがフランスの芸術文化勲章の最高位「コマンドゥール」を授与されていたことで話がスムーズに進んだという。

「偶然、持っていたモネのポストカードと同じ構図で撮っていて…」無意識の刷り込みというやつだろうか?モネは恐らく反対側から描いたと思うのですが、と付け加える。芸術家が思わず切り取りたくなる風景がそこにはあるのだろう。

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作品リスト

写真の並べ方のコンセプトも伺うことができた。「入り口から海外の写真、海外で得たものも舞台につながっていく、サブタイトル『すべては舞台の美のために』にあるように、化粧をして花道から出て舞台へ…という構成になっています」

考えもしなかった面白い視点である。

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ザ・ギンザ」紹介冊子の1ページ

「丸い壁は写真の展示には向かないのですが、そこにパノラマ写真を飾ったら面白いのではと思って」片側だけだった丸い壁を、展示用にわざわざ入り口側も丸い壁にあつらえてもらったという。壁の特徴を逆手に取った三連の作品(鷺娘、雪)はほんとうに見事だった。写真の展示を含め、海外の美術館にインスピレーションを得たという空間設計。「とある美術館も真ん中に大きなソファがあって…」ゆったりと過ごせる空間を作りたかったのだとか。「初めは(ソファを)リースで探したのですが、ちょうどよいものがなくて」結局、資生堂さんがこのために購入してくれたのだという。「座り心地もちょうどいいのですよ。硬すぎず柔らかすぎず」さり気ないこだわりが溢れるあたたかい空間は何度でも訪れたくなる。

「大きなパネルは展示が終わったら解体するのです。ぜひよく見て行ってください」

最終日に訪れたとき、写真家の方の言葉に衝撃を受けた。「大きなものはドアを通らないので、ここで土台を組み立てて写真を貼ったので、持ち出せないのです」

つまり最も大きな『雪』のパネルや、三連の美しい写真たち(『雪』『鷺娘』)は今回限りのお目見え。特にあの特大パネルは、ここまで大きく引き伸ばして展示することはもうないかもしれない、と言う。なんと勿体ない…!そしてなんと貴重で儚いものだろう。写真は残るもの、残す媒体だと思っていたけれど、会場も全部ひっくるめたこの『写真展』は一期一会なのだった。

1か月半限りの贅沢で貴重な空間。次に何が展示されるのか、それもまた楽しみである。

=====

展示は終わってしまいましたが、写真家の方のインスタなどに写真が数点載っています。リンク先をぜひご覧ください。

◆写真家・岡本隆史氏のインスタグラム

娘道成寺

https://www.instagram.com/p/Bt7EHuThZkx/

傾城(1)赤い打掛(廓文章・夕霧の打掛と同じ)

https://www.instagram.com/p/Bsc8VS2BJMd/

傾城(2)黒い打掛

https://www.instagram.com/p/Bt97gZ2hQDo/

鷺娘

https://www.instagram.com/p/BsIjr6KBlom/

ザ・ギンザのインスタグラム

トークショーの写真。一枚目の背景に鷺娘、一枚ものと三連の一部。丸い壁の様子がよくわかります。二枚目は大きな「雪」と三連の「雪」の一部。

https://www.instagram.com/p/BtnDM88D7W5/

20190209梅枝さん花道会セミナー@花篭

自分メモ。どきどきしつつ花道会セミナーへ。地声はけっこう低めでいいお声の梅枝さん。阿古屋の話をたっぷりと伺えました。

◆阿古屋について

阿古屋の話が出たのは一昨年の10月、玉三郎のおじさまと秋の種色で共演、児太郎さんとお琴を弾いた。児太郎さんと同じ楽屋。児太郎さんは三曲をすでに稽古していたが、梅枝さんは胡弓はやっていなかったので、お稽古を開始。
12月、三曲をおじさまに見てもらいます!と児太郎さん(すごい自信だなby梅枝)。→明日になりました!と。その流れで玉三郎さんから梅枝さんにも「いつ見せてくれるの?」と聞かれ「いつでも大丈夫です」と言っちゃって、あさって見せることに笑 1日2日でどうなるものでもないので、それまで練習した成果をお見せした。
そこで阿古屋OKが出て、三人交代でやること、「私は岩永で出るから」と、そこまですでに決まっていたそう笑 岩永やりたいと前々からおっしゃっていたが、梅枝さんは冗談だと思っていた。
楽器は地方にも持っていって練習したが巡業やまつもと(楽屋が狭いので三味線だけ)には持っていけず。
翌年7月に12月公演が確定。
8月にも一度見ていただいた?(記憶曖昧です)
10月?11月?スチール撮りの時に玉三郎さんにお越しを願い、衣裳をつけての演奏も玉三郎さんに聴いてもらうことになって、撮り終わってから弾くのかと思ってたらすぐに「弾いてごらん」、と撮られながらの演奏(°▽°)(ひええ)全然弾けなかった。
11月中頃、初めて衣裳をつけての稽古。二週間での調整が大変だった。俎板が音を吸収してしまう等々。そのせいで胡弓は斜めにしないと音が出ないとか。

本番は毎日玉三郎さんからダメ出しがあり、児太郎さんとお互い内容を共有していた。玉三郎のおじさまに駄目を出された所を、おじさまが(舞台で)いつもよりオーバー目にやってくださるのだそう。
これが継承なのですね…!
4回目くらいに「空間支配についてどう考えている?」と玉三郎さんに聞かれて、余裕がなくあまり考えておらず返事につまる。5回目にそれを意識しすぎて全然ダメで、「今日全然ダメだった…」と言ったら児太郎さんが「大丈夫でしたよ!」とずっと励ましてくれた。戦友です、と。
素敵な関係…!
空間支配については、コクーンで笹野さんからも似たような話を。お客様にも役者にも糸があって、お客様よりも少し張って役者が演じるとお客様が乗ってくださる、というような話。笹野さんからかなり刺激を受けられたご様子。
6回目(梅枝さん最終日)はもういい!と吹っ切ってやってうまくいった。
児太郎さんは華があり、大きな芸、空間支配ができるのでうらやましいと思っている。不器用なりにお客様に伝えようとする熱によってそうなるのではないか、と。
今年は空間支配がテーマだそう笑

玉三郎さんからの言葉が色々と印象的だったのですが、番外編的に
「三味線は私苦手だからよくわかんない」
っていうのがー!
ナニソレ可愛いんですけども(^^)(^^)(^^)
ちなみに梅枝さんはお琴が苦手だそう。
「弦が13本もあるんだもん!三味線は三本なのに」
そこですかー!?笑

阿古屋をやることについて周囲のコメント
お父様からは「すごいな」と、お母様も「よくやってる」と。
「よくやってるのはわかってる!」笑(客観的な評価・アドバイスが欲しそうな雰囲気?)
萬太郎さんからは(「あれ?12月出てたっけ?あ、同じ楽屋だったな」と)特にコメントなしだった模様(^^)
(勘七ご兄弟なら絶対会話あるだろうなと思ったり。やはりあのご兄弟は仲良すぎなのかしら?)

阿古屋は、菊之助七之助さんがいらっしゃるので自分ではないと思っていた。(児太郎さんと違って)家の演目でもないので。お二人がやらなさそう(雰囲気で察するらしい笑)となった時には児太郎さんがやりたいやりたいと言っていたので、阿古屋は一時代に一人という、僕らの勝手なイメージですけど。
でも児太郎さんがやることになり、梅枝さんにも白羽の矢が立った。
やってみて、みんながやらないのもわかった(それほど大変らしい)。
玉三郎さんから「父ちゃんたちのやってないことをやってるんだから胸を張りなさい、何か言われたら『お前できないだろ』って言いなさい」と笑

本番では色んな女形さんが阿古屋を見に。
右近さんは、同座したときに梅枝さんが楽屋で三曲を練習していたのが聞こえていたようで、「頑張ってたのを知ってるので嬉しいです」と泣いてくれたそう。
壱太郎さんも楽器が弾けるならと玉三郎のおじさまから声をかけられているらしい。
(が、二人の大変さを見て、諦めたわ、と!?)
(阿古屋は)元が(12)仁左衛門さんですから、関西の方がやったら面白いと思うんですけどね、と。
司会「梅枝さんがお尻を叩いてみては?」
梅枝「大変さも知ってますからねぇ…」←よっぽど大変だったご様子がその後もしばしば。

七之助さんもよく見に来てくださって、楽器のことはわからないけどと、傾城のありかたについて、ここはもうコンマ何秒止まった方がいいよ等アドバイスをもらった。

さわりは踊りではない、という玉三郎さんのお話から、
こう(やってみせる梅枝さん)すると踊りになってしまう、娘役ならそこ(上半身の肩の辺り)を使ってもいいけれど傾城は格が出なくなってしまう。でもそれを意識すると今後は(動かな過ぎて)もっと大きく動きなさいと言われる。
(やって見せてくださって、体全体で動く感じ)
それが難しい、と。義太夫狂言で傾城は阿古屋しかないのではないか(遊女はあるけれど)、だから参考にできる役がない。阿古屋は阿古屋。女形がずっとメインで、しかも死なない役は珍しい。(死なない!たしかに!と納得)

◆2月「暗闇の丑松」のお里

ご自身は3回目だが周囲が皆さん初役なので段取り等が大変。
「台詞を教えたのが3,4回ありました」
お里は素直な子なのでその場で起きたことに対して反応しているので、心情は難しくはない。ただ忙しい。
兄の死に際をずっとじーっと顔を見てらして兄弟愛を感じたという司会の方に、「たまたま」と爆弾発言w(照れ隠し?)
母役が人によっては、母と兄の後ろの取り合いになるらしいw(今月はそうではないとのこと)
「お月様も…(台詞失念)」をさらっとなさいますね、と司会さんから。
→今月いつもよりすし屋が(?)長いので、お客様が離れてしまうから、巻けるところでまいとかないと、と。
今月はすし屋、暗闇の丑松、熊谷、名月八幡祭、暗い話ばかり笑
でも今月の名月八幡祭は最高ですから見てください!!!とめっちゃ推してらした。(すし屋は暇だったら…てそんな謙虚な~(^^))
舞台稽古で名月八幡祭を見て、「いい芝居見たあ~」と思ったそう。

◆花魁草、その他の話題

花魁草、ああいう役はとても楽しい。如何に梅枝だと気づかせずにやるかを意識していた。幸四郎さんと、こうやってみたいですと相談しながら作っていた。

司会「特に共演したい立役さんは?」
→芯になる立役の方とはほとんど相手役をさせていただいているが、唯一勘九郎さんとだけない(共演はあるが相手役ではない)ので一度やってみたい。いつも七之助さんがいますから、と。

歌舞伎は筋が通ってないところを力技で幕を閉めるところがある。12月昼の部のお染七役でも
「とんだ判事ものだねぇ」
玉三郎さんがやってみせて
「こうしないと幕が閉まらないんだよ!」と仰ったとか笑

「楽器弾いてないとこんなに暇なんだ」by梅枝
よっっぽど阿古屋大変だったんですね。

◆役作り

コクーンのような新作は別だが、古典はまず型を身体に入れて、その後心情を乗せていく。

◆今後の予定

五月は團菊祭だからたぶん歌舞伎座、と。
「何やるんでしょうねーぇ?」と思わせぶりに仰りつつ(もう決まってるのでしょう笑)、人がいっぱい出るやつがなにかあるらしい雰囲気。気になります。

◆質問タイム

Q.コクーン歌舞伎について

コクーンは笹野さんから刺激を受けた。
七之助さんとの共演は、彼が女形なので立ち役にここには立ってほしくない等わかるのでとてもやりやすかった。やりにくい部分は一切ございません!(力説笑)
七之助さんも、(立ち役から見た)女形の重要性が改めてわかった、と言っていたそう。コクーン七之助さんとぐっと距離が縮まった。

Q.衣裳について
玉三郎さんはご自前の衣裳、梅枝さん児太郎さんは新しく会社が作ってくれたものを着たそうです。今後阿古屋をやる人がいれば、それを着るだろうとのこと。
玉三郎さん、南座向けにもう一着作るというお話↓ですよね。阿古屋の衣裳自前で2着持つのも凄い話、しかも後輩への継承を前提に)
https://www.kabuki-bito.jp/news/5269

Q.父上以外で尊敬・目標とする女形さんは?
玉三郎のおじさま、と即答。女形の最高峰。事細かに教えてくださり、感覚的に理解していることを理論でも説明してくださる。他は、この役ならこの方というイメージがあり、皆さん尊敬の対象。

Q.二人藤娘について
梅枝さんは藤娘は経験があり、児太郎さんは玉三郎のおじさまと二人藤娘をやっていたので、それぞれの踊りを擦り合わせながらやることができた。玉三郎さんパートを梅枝さんがやったので、梅枝さんの方がお姉さんという設定を崩さずにやった。

===
ぜひお聞きしたかった阿古屋の話をメインでお聞き出来て楽しい時間でした。ありがとうございました!

歌舞伎座・演舞場・(国立劇場) 過去の筋書一覧(マージ版)

戦利品メモを整理(マージ)。歌舞伎座新橋演舞場大阪松竹座の筋書・番付一覧(キャプチャなし)。
今後、国立劇場分と、自分で見に行って買ったものも追加予定。

(2/7 国立劇場明治座他、ざっくり追記)(3/3 観劇済の筋書を追記途中)

(玉)=玉三郎さんのみ
(仁左)=仁左衛門さんのみ
(勘)=勘九郎=18勘三郎さん
(染):染五郎=10幸四郎さん
注記のないものは仁左玉

新橋演舞場

S48(1973),6 熊谷陣屋、直侍(玉)、かさね(玉)、封印切(仁左)
S51(1976),7 恐怖時代(玉)、廓文章(仁左)、時今也桔梗旗揚(仁左)、十六夜清心(菊玉、白蓮:孝)
S52(1977),6 千姫春秋記、其小唄夢廓(玉)、実盛物語(仁左)、梅ごよみ
S53(1978),2 盲目物語、五大力恋、将門(仁左)、文七元結、鷺娘(玉)
S53(1978),6 ひらかな盛衰記(仁左)、怪談月傘森、藤娘(玉)、夏祭浪花鑑
S54(1979),2 土蜘(仁左)、将軍江戸を去る(仁左)、娘道成寺(玉)、杜若艶色紫(仁左)
S57,4 【新装開場記念】寺子屋勧進帳(仁左:富樫)、梶原平三誉石切(仁左)、籠鶴瓶(玉:九重)、娘道成寺(玉)
S60,2 沓手鳥孤城落月、二人椀久、盟三五大切 
H15(2003),8 阿修羅場の瞳(染)
~観劇済~
H29,10-11 ワンピース
xxx

明治座

S31,3 (歌右衛門、勘弥、8幸四郎

大阪松竹座

H19,7 渡海屋・大物浦(仁左)、身替座禅(仁左)
~観劇済~
H29,7
H30,1 元禄花見踊、秋の色種、傾城(玉)
H30
,7 【高麗屋三代襲名】
Hxx

御園座

~観劇済~
H30,4[前/後] 【高麗屋三代襲名】

博多座

~観劇済~
H30,6 【高麗屋三代襲名】

歌舞伎座

S29,4 沓手鳥孤城落月(勘弥、時蔵)
S50,7 【初猿翁3段四郎13回忌追善】御浜御殿(玉:お喜世、仁左:助右衛門)、東海道中膝栗毛(猿・吉:やじきた、玉:市子、仁左:月田)、闘風時代(仁左)、助六(仁左:白酒売、玉:白玉)
S52,7 神田祭寺子屋(源蔵、戸浪)、於染久松色読販
S57,3 かさね、盛綱陣屋(9染:小四郎)、切られ与三
S58,3 浮舟、助六(初役)
S59,3 棒縛り(18勘、三津五郎)、杜若艶色染、金閣寺(仁左:東吉)、蝶の道行、雪暮夜入谷畦道(玉)
S60,6 【12團十郎襲名】渡海屋・大物浦(勘:義経)、かさね(仁左)、若き日の信長(玉)、鳴神(玉)、口上、助六(仁左:白酒売、勘:福山のかつぎ)
(過去の舞台:S59,3 金閣寺(仁左:東吉)、S59,9 伊勢音頭恋寝刃(玉))
S62,2 磯異人館(勘)、勧進帳(仁左:弁慶)(過去の舞台:女殺油地獄(仁左))
S62,3 【14世守田勘彌13回忌追善】 かさね、御所五郎蔵通し
H2,10前 十六夜清心、夫婦道成寺
H2,10後 十六夜清心、夫婦道成寺
H3,12 廓文章&刺青奇偶(玉、勘)、鷺娘(玉)、二条城の清正(染)
H4,10 俊寛(仁左)、少々滋幹の母、鏡獅子(玉)
H8,3 廓文章、梅ごよみ(仁左、玉、勘)
H8,6前 二人椀久、新口村、楊貴妃(玉) 、操り三番叟(染)
H8,6後 二人椀久、新口村、楊貴妃(玉) 、操り三番叟(染)
H9,2(2冊) 十六夜清心、山科閑居H9,6 新薄雪物語、かさね、団子売り(染)
H10,1 【仁左衛門襲名】 寺子屋(仁左)、廓文章(仁左)
H10,2 【仁左衛門襲名】 熊谷陣屋、助六
H12,1 吉野山&松浦の太鼓(玉、勘)、道成寺(勘)、阿古屋(玉、勘)
H13,3 沼津、保名(仁左)、八段目(玉)、九段目
H14,3 二人椀久、十六夜清心
H14,4 松浦の太鼓(仁左)
H14,11 阿古屋(玉勘)、ぢいさんばあさん(玉勘)
H15,3 浮舟、切られ与三 操り三番叟(染)、勧進帳(義経)
H16,2 茨木(玉)、良弁杉由来(仁左)、三人吉三
H16,6 【海老蔵襲名】 寺子屋、口上、助六(玉、白酒売り=勘)
H19,2 六段目(玉)、七段目
H19,4 【錦之助襲名】男女道成寺(仁左勘)、実盛物語(仁左)
H21,1 【歌舞伎座さよなら公演】鷺娘(玉)、鏡獅子(勘)、鰯売(勘玉)
H22,4 【歌舞伎座さよなら公演】 寺子屋(源蔵=仁左、千代=玉、戸波=勘、菅秀才=金太郎)、助六(玉、くわんぺら=仁左、通人=勘) 中村屋:連獅子
H25,10 いがみの権太(仁左)
~観劇済~
H28,12[前] 五人道成寺(玉、勘九、七)
H29,2【中村屋初舞台】
H29,6
H29,7
H29,8
H29,9
H29,10
H29,11
H29,12
H30,1
H30,2
H30,3
H30,4
H30,8
H30,9
H30,10
H30,12
H31,1
H31,2
H31,xx

国立劇場

[ToDo]

(頭の数字は第何回)
69 S49,12 忠臣蔵歌右衛門、勘弥)
76 S50,12 忠臣蔵(17勘三郎、5勘九郎
 先月の舞台:平将門(玉:東の君)
77 S51,1 思い出の舞台:勧進帳
88 S52,11 海援隊(仁左)
 先月の舞台:不如帰(仁左)
89 S52,12 天衣紛上野初花(17勘三郎、5勘九郎
 先月の舞台:海援隊(仁左)
112 S56,11 菅原伝授手習鑑(玉:苅屋姫)
113 S56,12 菅原伝授手習鑑(17勘三郎、5勘九郎
 先月の舞台:菅原伝授手習鑑(玉:苅屋姫)
152 S64,1 外郎売(玉:朝比奈妹舞鶴)、天衣紛上野初花(玉:三千歳)
199 H8,10 四天王楓江戸粧(3猿之助)
 国立劇場の新緞帳のカラー写真
~観劇済~
304 H29,10 霊験亀山鉾(台本も)
[Todo]
xxx
xxx
xxx

南座ロームシアター京都

H17,6 隅田川船弁慶(玉)
H18,5 AMATERASU(玉)

~観劇済~
H30,11 【高麗屋三代襲名】
H30,12 木の実・すし屋(仁左)
xxx

xxx 

◆八千代座

~観劇済~
H29,10-11 稲船、鷺娘、京鹿子娘道成寺(玉)
H30,10-11 鏡獅子、藤娘(玉)

シネマ歌舞伎(※数字はパンフ発行年)

H(2009) 法界坊(勘三)
 女殺油地獄(仁左)
H24(2012),1 天守物語・海神別荘・高野聖(玉)
H25(2013) ヤマトタケル猿之助
H28(2016),6 阿弖流為  (染)(ほぼ公演時のパンフと同一)
H29(2017) 阿古屋(玉)
H30(2018),1 京鹿子娘五人道成寺(玉)
H31(2019),1 天楊貴妃・沓手鳥孤城落月(玉)
[ToDo](他にもあったはず…)
xxx  鷺娘(玉)

xxx  

一部写真キャプチャ付きはこっちのまま↓、時々気まぐれに更新。 

 

2018年振り返り 見た演目リスト(歌舞伎)

年が明けるまでに整理が終わらなかったシリーズ。2018年に見た演目(歌舞伎)、初めて見るものが104演目、2回目も含めると158演目でした。
つまり三分の一の54演目は2017年11月以降に2回以上かかった計算。シネマ歌舞伎も含むので一概には言えませんが、結構同じ演目がかかるものなのですね。
2018年に2回以上かかったものは、拝見した舞台の範囲だと綱豊卿2回、勧進帳4回、対面2回、河内山3回、車引2回、連獅子2回、俊寛3回、藤娘2回(二人藤娘除く)、お染の七役2回(3月の抜粋版除く)でしょうか。

※=過去に見たことのあった演目。☆=シネマで見たことのある演目。印のないものは初めて見た演目。

◆1月
箱根霊験誓仇討
七福神
車引
双蝶々曲輪日記-角力
勧進帳
相生獅子
三人形

五人道成寺(シネマ)※

@演舞場
天竺徳兵衛韓噺
鎌倉八幡宮静の法楽舞
日本むかし話

@松竹座
元禄花見踊
秋の色種※
鷺娘
傾城(2017年にもかかったが振付が違う気がするので別カウント)

@国立劇場
世界花小栗判官

@浅草公会堂
鳥居前
元禄忠臣蔵 綱豊卿

◆2月
春駒祝高麗
一條大蔵譚※

井伊大老
熊谷陣屋※
壽三代歌舞伎賑
七段目

籠釣瓶(シネマ)

@博多
異人館
お染の七役
渡海屋・大物浦※
鰯賣戀曳網

@延寿會
吉原雀
お祭り※
保名
喜撰

◆3月
国性爺合戦
男女道成寺
芝浜革財布
於染久松色読販(小梅莨屋~瓦町油屋)※
神田祭
滝の白糸

@梅笑会
男舞
藤娘※
道行恋苧環

源氏物語

@春暁
鶴亀
浦島
枕獅子

◆4月
西郷と勝
裏表先代萩
絵本合法衢

@御園座
寿曽我対面※
籠釣瓶花街酔醒☆
梶原平三誉石切※
勧進帳
廓文章

@超歌舞伎
積思花顔競

油地獄(シネマ)


◆5月
雷神不動北山櫻(鳴神を含む)
女伊達
弁天娘女男白浪※
菊畑
喜撰※

ワンピース※

@京丹後

葵の上
鐘ヶ岬

切られの与三
二人藤娘(シネマ)※
日本振袖始(シネマ)※
研辰(シネマ)
YJKT(シネマ)※


◆6月
三笠山御殿※
文屋
野晒悟助
夏祭浪花鑑※
巷談宵宮雨

@博多座
伊達の十役
俊寛
魚屋宗五郎※
春興鏡獅子

@鑑賞教室
連獅子

◆7月
三國無雙瓢箪久
源氏物語(3月自主公演の発展版的だが台本も異なるので別カウント)

刺青奇偶(シネマ)※

@松竹座
廓三番叟
車引※
河内山
勧進帳
元禄忠臣蔵 綱豊卿※
女殺油地獄

@鑑賞教室
日本振袖始※

◆8月
花魁草
龍虎
心中月夜星野屋
東海道中膝栗毛
雨乞其角
盟三五大切※

りびんぐでっど(シネマ)
NARUTO

◆9月
祇園祭礼信仰記
鬼揃紅葉狩
河内山※
松寿操り三番叟
俊寛
幽玄

@東大寺
藤娘※
連獅子※

◆10月
三人吉三巴白浪-大川端庚申塚
大江山酒呑童子
佐倉義民伝
宮島のだんまり
吉野山
助六曲輪初花桜※

法界坊(シネマ)

@松竹座
華果西遊記
め組の喧嘩※
玉屋清吉
雙生隅田川

@国立
平家女護島(河内山含む)


◆11月
お江戸みやげ
素襖落
十六夜清心、稲瀬川百本杭~川中白魚船~百本杭川下
楼門五三桐※
文売り
法界坊☆

@南座
毛抜※
連獅子☆
封印切※
御存鈴ヶ森
寿曽我対面※
勧進帳
雁のたより

@中村座
実盛物語※
近江のお兼
狐狸狐狸ばなし
弥栄芝居賑
舞鶴五條橋
七段目※

@八千代座
鏡獅子※
藤娘※

あらしのよるに
ふるあめりか(シネマ)

@国立
名高大岡越前

◆12月
幸助餅
お染の七役※
阿古屋☆
あんまと泥棒
二人藤娘※
傾城雪吉原

@南座
寺子屋
鳥辺山心中
ぢいさんばあさん
新口村※
いがみの権太
面かぶり
弁天娘女男白浪(浜松屋見世先~稲瀬川勢揃い)※
三社祭

@国立
増補双級巴―石川五右衛門

 

個人的ベスト10

 

2017年のメモはこちら

髑髏城の七人~月 下弦~

下弦の月、ツイまとめ。自己保存用が下書きのままだったので、一年越しの更新。

と上弦を見る前時点では思ったのですが、演出一緒というのは全くの間違いでした。それについては上弦の方で触れています。

今思えば全体的にオーソドックスな髑髏でしたね、下弦の月は。上弦見たあとに思い起こすと、いやはや、やってくれますなぁいのうえさん、と。同じ「月」だから変わらないのだろうと思っていると見事に裏切られる。うまいですなぁ。 

2018年の趣味(歌舞伎以外)振り返り

◆2018年コンサート記録

こうもり@新国立
BCJヨハネ
トスカ(METシネマ)
ホフマン物語@新国立
BCJマタイ
キングズシンガーズ
トスカ@新国立
マノンレスコー(METシネマ)
オペラ玉手箱@新国立
グルベローヴァ@川崎
グルベローヴァサントリー
聴くと聞こえる
魔笛@新国立
BCJクリオラ
ポゴレリッチ

15本、少ないですね…明らかに歌舞伎にうつつを抜かしていたせい(^^;;
他、知り合いの演奏会は4回ほど。
演奏家や作品が好きで行ってるものがほとんどなので、どれが一番とは選べませんが。METシネマのトスカは、ライビュなのですが、歌手の歌・演技の素晴らしさはもちろん、セットの豪華さも圧巻の舞台。BCJマタイは確か鈴木雅明氏が意外なくらいにゆっくり振ってらして、それがまた素晴らしく良かった。グルベローヴァは最後の来日、70歳にして若々しく素晴らしい歌。ポゴレリッチはその繊細な音の世界に感嘆。

◆2018年演劇(ストプレ?)観劇記録

近松心中物語
月(上弦)髑髏
ポーの一族(宝塚)
江戸は燃えているか
修羅天魔
酒と涙とジキルとハイド
蒼の乱(シネマ)
天は赤い河のほとり(宝塚)
ニンゲン御破算
悲しみよ消えないでくれ
死ンデ、イル
レインマン
銀魂(映画)
bleach(映画)
メタマクDisc1
桜の森の満開の下
メタマクDisc2
ピアフ
メタマクDisc3

連れて行ってもらった初宝塚も今年でした。それ以外はほとんどが新感線関連か、歌舞伎役者さんが出ているか、ですねぇ。16本、映画も入っちゃってますが。コンサートと同じくらいは行ってるのが意外。
一番はドハマりした「修羅天魔」。「江戸は燃えているか」は演劇としてかなり好み、どストライクでした。初宝塚観劇だった「ポーの一族」もとても良かったです。ピアフは、大竹しのぶさんの凄さを感じたなぁ。

◆2018年伝統芸能(歌舞伎以外)

文楽 女殺油地獄
夜桜能
逸青会
有頂天會

逸青会はとてもとても楽しかったので、またあったら行きたいですね。

◆美術館

ビュールレコレクション
パディントン
エッシャー
東山魁夷
フェルメール

5つだけ。メモしていなかったので全部かどうか怪しいですが、たぶんこんなものかな。エッシャーは点数がとにかく多くて嬉しかった。東山魁夷は圧巻でしたねぇ。フェルメールも9点揃って見られる貴重さ。

歌舞伎座&演舞場過去の筋書き(戦利品メモ2)

戦利品メモ第2弾、歌舞伎座と演舞場の筋書き22冊(^^) 1冊だけ大阪松竹座

(玉)=玉三郎さんのみ

(仁左)=仁左衛門さんのみ

(勘)=勘九郎=18勘三郎さん

(染):染五郎=10幸四郎さん

注記のないものは仁左玉

新橋演舞場

S48(1973),6 熊谷陣屋、直侍(玉)、かさね(玉)、封印切(仁左)

S51(1976),7 恐怖時代(玉)、廓文章(仁左)、時今也桔梗旗揚(仁左)、十六夜清心(菊玉、白蓮:孝)

S52(1977),6 千姫春秋記、其小唄夢廓(玉)、実盛物語(仁左)、梅ごよみ

S53(1978),2 盲目物語、五大力恋、将門(仁左)、文七元結、鷺娘(玉)

S53(1978),6 ひらかな盛衰記(仁左)、怪談月傘森、藤娘(玉)、夏祭浪花鑑

S54(1979),2 土蜘(仁左)、将軍江戸を去る(仁左)、娘道成寺(玉)、杜若艶色紫(仁左)

S57,4 【新装開場記念】寺子屋勧進帳(仁左:富樫)、梶原平三誉石切(仁左)、籠鶴瓶(玉:九重)、娘道成寺(玉)

S60,2 沓手鳥孤城落月、二人椀久、盟三五大切 

2003,8 阿修羅場の瞳(染)

大阪松竹座

H19,7 渡海屋・大物浦(仁左)、身替座禅(仁左)
海老蔵さんの代役で5日間?だけ仁左衛門さんが油地獄を演じ、最後の方に出た筋書にはにざ様の与兵衛写真も入っているらしい。これは入っていないもの。

歌舞伎座

S50,7 【初猿翁3段四郎13回忌追善】御浜御殿(玉:お喜世、仁左:助右衛門)、東海道中膝栗毛(猿・吉:やじきた、玉:市子、仁左:月田)、闘風時代(仁左)、助六(仁左:白酒売、玉:白玉)
S52,7 神田祭寺子屋(源蔵、戸浪)、於染久松色読販

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孝玉の神田祭の破壊力です…
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肩を抱く手が…(*´-`)
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ついでに2018年3月の神田祭玉三郎さんの衣裳が結構違うみたいですね。
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1982年と比べると、新婚カップルと長年連れ添った夫婦の差みたいな感じでしょうか。いずれにしても客席は当てられますなぁ(*´-`)

 

S57,3 かさね、盛綱陣屋(9染:小四郎)、切られ与三
S59,3 棒縛り(18勘、三津五郎)、杜若艶色染、金閣寺(仁左:東吉)、蝶の道行、雪暮夜入谷畦道(玉)
S60,6 【12團十郎襲名】渡海屋・大物浦(勘:義経)、かさね(仁左)、若き日の信長(玉)、鳴神(玉)、口上、助六(仁左:白酒売、勘:福山のかつぎ)
(過去の舞台:S59,3 金閣寺(仁左:東吉)、S59,9 伊勢音頭恋寝刃(玉))
S62,2 磯異人館(勘)、勧進帳(仁左:弁慶)(過去の舞台:女殺油地獄(仁左))
H14,4 松浦の太鼓(仁左)
H14,11 阿古屋(玉勘)、ぢいさんばあさん(玉勘)
H19,2 六段目(玉)、七段目
H19,4 【錦之助襲名】男女道成寺(仁左勘)、実盛物語(仁左)

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H21,1 【歌舞伎座さよなら公演】鷺娘(玉)、鏡獅子(勘)、鰯売(勘玉)

H25,10 いがみの権太(仁左)

前回ゲットしたのはこちら↓

部屋が筋書だらけに…(((^^)))