急に美術館づいている今冬です。
混雑っぷりとお勧め時間帯
昨晩は #怖い絵展 へ。18:30頃入場はさほど待たず10~15分で入れたが中の超混雑ぶり。奥に進んで行くも混雑変わらず。そりゃそうか、タイミング区切って入場してるのだから。読みの甘さ痛感。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年12月4日
19:20頃ようやく前半が空き戻ってゆっくりと見る。19:45頃でも版画が二段で並ぶ箇所は混んでおり諦める。
19:45頃なら版画の箇所以外は後半も、人は多いが比較的見られるレベルの混雑。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年12月4日
おすすめの時間帯は19時すぎくらいかも。1時間で回るには点数が多いので、ある程度好みの絵に絞って見ることになろう。特にエッチングは図録を眺めて生で見たいものに絞るのがいいかもしれない。 #怖い絵展
レディ・ジェーン・グレイの処刑
今回の目玉、レディグレイは最後までそこそこの混み。しかし素晴らしい。ほっそりとした指の美しさ、左手にはシンプルな結婚指輪がはめられており、彼女の運命を思いやらずにはおれない。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年12月4日
足元の濃緑のクッションの布の質感。侍女の持つ宝石のきらめき。蒼白な侍女の顔と対照的なグレイの血色よい肌。 pic.twitter.com/3kgPfy46rD
レディグレイのドレスの質感、レースの美しさ。美が悲劇を際立たせる。
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年12月5日
聖職者の首もとに見える鎖の先はロザリオだろうか。隠れた十字架は神の不在か。 #怖い絵展 pic.twitter.com/gcL1hUgP5l
チャールズ・シムズ
チャールズ・シムズもかなり好みだった。柔らかいタッチで幻想的な世界を描き出す。3作あったかな?どれも好き。妖精を信じるイギリスらしい作品。 #怖い絵展 pic.twitter.com/YGQH0JP5fn
— andante@稽古中 (@andante_presto) 2017年12月5日
訂正、「ワインをたらふく飲む僕と君にこれらが何だというのだ」「そして妖精たちは服を持って逃げた」「小さな牧神」「クリオと子供たち」の4作品でした。最初の3つが好み。「ワイン~」は真っ赤な背景が印象的。
「そして妖精~」「小さな牧神」は日常に紛れ込んだお伽噺のよう。
オデュッセウスとセイレーン
セイレーンもとてもよかった。すらりとした美しい肢体。惑わせる歌を唄うので口をあいているところがまた異質な雰囲気を強めている。中央の男性がオデュッセウス?引きずりこまれそうなのを仲間の船員が帆に縛り付けて引き留めている。
大岡裁きの原型
有名な大岡裁きの元ネタがソロモンとは知らなかった。こちらは「子供を二つに切ってそれぞれの女に分け与えよ」という、両方から引っ張って~の大岡裁きよりもだいぶ過激。
傍らの死
意思を失い虚空を仰ぐ母親の身体、眠るような娘。虚無が漂う。部屋の奥にうっすらと見える、聖母子像らしき絵がまた哀しい。
ムンクの「死と乙女」もよかった。骸骨と乙女が絡み合う作品。
ソドムの天使、クレオパトラ
ギュスターヴ・モローは2点。画像上が「ソドムの天使」、他に「トロイアの城壁に立つヘレネー」、どちらも大変好み。葉書や上の画像だと淡い色がほとんど出ていなかったのが惜しむらく。幻想的な雰囲気と妙な現実感の混ざった筆致。
絵葉書の下はクレオパトラの死。死してなお美しい。布の質感のリアリティ。
怖い絵、とひとくくりだがいろんな種類の恐怖があったように思う。あまり怖くはない絵もあり。コンセプトはなんであれ、好みの絵にいくつか出逢えたので、よい展覧会でした。
もう少し混んでいなければ見やすいなあと。人気は企画が成功している証だから、いいことなのですけどね。