怒涛のことばの嵐と、走るひとびと。とにかく走る、走る、
獅童さんはこの頃はまだシャイな雰囲気。
怒涛のことばの嵐と、走るひとびと。とにかく走る、走る、
獅童さんはこの頃はまだシャイな雰囲気。
開場式:2018/3/28
一般公開されない開場式では三番叟を幸四郎さんが舞われたとか。こけら落としと言えばこの舞踊。いつぞやトークで、ご自身が一番やられた舞踊は三番叟、ともお話されてました。お客様が多かったため開場式を二度執り行ったそうです。
御園座柿葺落のタイムテーブル出たー!
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年3月31日
終演時間が予想より10分早かったなー。廓文章が50分で終わるんですね。 pic.twitter.com/bb4HUebVKZ
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
初日行ってきました!
襲名の祝い幕はオレンジを基調に四ツ花菱と浮線蝶があしらわれたもので華やか。
三ツ銀杏がないな~染五郎さん出ないからかな~と思ってよく見たら紐の束(何て言うんですかね?これ)の中にちゃんとありました(^^)
提供がトヨタなのがさすが愛知ですねぇ。 pic.twitter.com/hlaqSPdkZY
対面の幕開きで「御園座こけら落とし!」「待ってました!」「おめでとう御園座!」と大向こうが。
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
口上で吉右衛門さんの次が左團次さんだったのですが、吉右衛門さんが喋り終わったと思って左團次さんが顔上げちゃってました!気づいた客席笑(^^)
きっちーさんはなんのことやら?って思ったかもしれません、両端で見えなそうだったので。 pic.twitter.com/oosGJoh88V
歌六さん「美少年の誉れ高い染五郎くんは残念ながら学業優先のため…」美少年ネタ来た笑
鴈治郎さん「3年前に襲名させていただきました中村鴈治郎でございます。壱太郎で吉田屋が出るというので相手役は私かと思いましたら、新幸四郎さんでした」会場笑「上方のお芝居もぜひ、しかしあまり私の領分を侵さぬよう…」
対抗意識(^^)(^^)(^^)
秀太郎さんが「新染五郎くんも含めて益々の…」と、出演していない染五郎くんのことも触れてくださっていて嬉しかったです(*´-`)
みんなのお母さん…だいすき…(*´∇`*)
口上のセットは背景が歌舞伎座と異なり、緑の背景に桜模様、四ツ花菱と浮線蝶があしらわれて春らしい装い。ここでも三ツ銀杏はお休みでしたね。
#御園座柿葺落#廓文章
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
幸四郎さん演じる伊左衛門て花道の出から傘を被ってるので顔が見えません。見えないのに格好いいのがわかる。なぜなのか、居ずまい佇まいでそう感じるのでしょうか。
本舞台中央でようやく傘を取ると待っていたとばかりに客席が沸く。この効果を考えた昔の人は凄いですね。
伊左衛門みたいなひとは現実にはイヤですが(コラ)、役者さんの魅力で可愛く見えてしまう不思議。紙衣が破けるのを心配する姿とか、廓に通してもらって夕霧を待ってうろうろしたり、壁にもたれかかったり、三味線弾いたり。
#御園座柿葺落#廓文章
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
幸四郎さんの三味線姿!
写真ほしいいいい!!!
伊左衛門と夕霧が痴話喧嘩して仲直りするの可愛かったなぁ。壱太郎さんは傾城役の方がしっくりきて可愛いですね。やはりやり慣れてるのもあるのかしら。
しかし冷静に考えると伊左衛門てめんどくさい男やんね…?(身も蓋もない)
夜の部は口上がない代わりか、襲名をお祝いして秀太郎さん仕切りで大阪締めをしました。関西圏以外の方は大阪締めを調べておくと吉です(^^)3回目の叩き方が独特。
去年大阪松竹座の船乗り込みで大阪締めする仁左衛門さん動画を延々見てたから覚えてて助かりましたー←
上方式を見たことがないので今回の東京式の清元になったときの違いはわかりません。今度上方式も見てみたいなぁ。できれば仁左玉で…(><)
仁左衛門さん&玉三郎さんの吉田屋は直近だと5年前なんだなぁ。
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
てかお二人のコンビでめちゃめちゃかかってるの!!そろそろまたやりませんか!!!お願いですから!!!
にざたまで吉田屋のいちゃいちゃ痴話喧嘩を見たら命が足りんかもしれませんな…しかも最後ハッピーエンド、理想的(*´-`) pic.twitter.com/UhA7nBNm8I
かかったら通いますわ、ほんま…
#御園座柿葺落#勧進帳
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
白鸚さんの弁慶を初めて見ました。花道に出て最初のひとこと発するだけで気迫が凄い。存在がとても大きい。すべてを預けられるような大きさ。これが1000回以上上演を重ねてこられた方の弁慶なのですね。
対する幸四郎さんの富樫、美しかった…(*´-`)
写真ほしい……… pic.twitter.com/niVAHU4ruK
(勧進帳でがんじろはんの義経見た瞬間、丸い義経だな…て思ってしまいました。ご、ごめんなさい!!1月のしゅっとした義経が脳裏に残ってたから!!!)
芝居として一番見ごたえがあったのは、ノーマークだったこちらでした。
#御園座柿葺落#梶原平三誉石切
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
吉右衛門さんがめちゃくちゃ格好よかった…!
見る前までは、去年一回見たことある演目だぁ、くらいにしか思ってなかったのですが。
吉右衛門さんの梶原平三…
凄いですね…
人物の器の大きさは勿論…
うーん、うまく説明できない…
とにかく引き込まれました。 pic.twitter.com/csR6F3u5hS
一瞬一瞬、ほんとうにその役のひとを生きてるのですよね、吉右衛門さんは。梶原平三以外のなにものでもない。逆説的ですが、演じていないみたいにすら見えます。演技だということを忘れさせる演技。
吉右衛門さんの芝居を見れば見るほど、好きになっていくなぁ。1月勧進帳の富樫も凄かった。今日見た梶原平三も凄かった。舞台の上で役がリアルに生きて迫ってくる。心を捕まえられてしまう。もっともっと色んなお役を生で見てみたいです。
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
#御園座柿葺落#籠釣瓶花街酔醒
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
ポスター写真が格好いいので、幸四郎さんの次朗左衛門は哀れっぽくなるのかな?と疑ってましたが、ちゃんと哀れな人でした。
シネマ歌舞伎を見ていたためかふと勘三郎さんを感じる瞬間が何回か。全体としては幸四郎さんなのだけど一瞬勘三郎さんが香ると言いますか。 pic.twitter.com/erirg26Dl8
妖刀に魅入られてからの変貌ぶりもなかなか。日を重ねるごとに狂気も増していったという話なので、歌舞伎座でかかったらまた見に行きたいです。
#御園座柿葺落#籠釣瓶花街酔醒
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
雀右衛門さんの八ツ橋。見染の場はややぎこちなく感じ、個人的にはもうひとこえという印象(微笑むのでなく笑うのですね?)でしたが、後半、縁切りの場などは苦悩が滲み出ていて好印象。哀しい苦しい演技の方がお上手?たまたまかもしれませんが。 pic.twitter.com/Yd7mqN4oRV
あ、でも石切の若い娘役の梢は可愛いくて愛嬌もあって、雀右衛門さんにぴったりでした。
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
基本的に、すがすがしいというか清涼感がある雰囲気だからでしょうか。#御園座柿葺落#梶原平三誉石切
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
御園座の空調はちょっと暑いです。長時間いると暑くなってくるので脱ぎ着して温度調整できる格好が吉。着物の方は大変そうでした(^_^;)
2階後方席からの景色はこんな感じ。花道七三がきちんと見えます。 pic.twitter.com/XZIcWCqUkI
芝居絵は昼の部と夜の部で一枚ずつまとまってるスタイル。劇場内の2階ロビーにあったかな?
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
祝い幕の原画っぽいやつと、襲名の提灯は1階通路にありました。#御園座柿葺落 pic.twitter.com/22fjPalXRo
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
劇場2階入口近くにある御園座演劇図書館(だったかな?)小さいけどおすすめです!チケットなくても入れます。
幸四郎さん白鸚さんの隈取やサイン、過去の高麗屋の役者さんの隈取も。写真もOK(*^^*)
過去の筋書や関連本も置いています。開場前に早めに来てゆっくり見ればよかったなぁ~ pic.twitter.com/BiBh39PjrC
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
御園座通りに白浪五人男のからくり時計が!1日5回稼働、昼の部の終演後にたまたま見られました。
日本駄衛門 7幸四郎さん
南郷力丸 13守田勘弥さん
等と書かれてあるのは、これご本人の声が流れてるのでしょうか…? pic.twitter.com/OAeEzL4A9m
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
筋書に写真は入らないそうですー(TT)
2000円。ちょっと高いですね?まぁ買っちゃうんですが。
「御園座襲名披露までの軌跡」と、白鸚さん幸四郎さんインタビューに歌舞伎座1月2月の写真が載ってるのは嬉しいです(*^^*)
博多座の筋書に御園座舞台写真載せてくれるかな… pic.twitter.com/MaEd9znBRK
写真入らないと初日時点では聞いていたのですが、会期も後半になってから写真が入ったとの情報が…。御園座さん謎です。。
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
襲名関連のお菓子は3つ発見。他にもあったのかな?
夕霧5個入り1500円
わがしばなし(松華堂菓子舗さん)2500円
四つ花菱や勧進帳の焼き印入り、色々詰め合わせ2000円
あ、あと歌舞伎座でも売ってた襲名クッキーもあったかな。 pic.twitter.com/BwM7mAplks
お弁当などの物販が狭い廊下でも行われているので混雑してなかなか大変な印象でした。
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
お昼は1回目の幕間に1階の御園小町へ。席予約は不可ですが、日曜のわりに意外と満席にはならず。テーブル席はそこそこ埋まってるものの1~2名ならカウンターに問題なく座れそう。
チキンと彩り野菜のグリル864円。値段のわりにメインの量もちゃんとしてます。サラダバーは1回取りきり。 pic.twitter.com/jshAwmy5Of
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月1日
御園小町、お弁当も色々売ってますが開演前は昼も夜もレジが激混み。まだ不慣れなのでしょう。ここで買うなら余裕持って行った方がよいです。
私は夕食は名古屋駅タカシマヤで買っておいたおこわ米八さんのお弁当、1000円くらい。タカシマヤは小さめのお弁当も豊富で便利。 pic.twitter.com/bIkAQnYtKO
#御園座柿葺落
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年4月2日
御園小町で御園焼、白餡を買ってみました200円。餡たっぷりでおいしい、390kcal~
他に味噌餡、普通の粒餡など。桜餡は見つからず(TT)
終演後、粒餡5個入りが半額500円に。バラ売りは売切れ。お弁当(若干数)も割引されてました。高そうなお弁当はみんな完売してましたけど pic.twitter.com/BL4nfoJlRo
初めての御園座さん、2階席後ろからも花道七三が見えますしお手洗いの数も多かったり食事処も安い、よい劇場だと思うのですが、巷で話題のチケット問題がざんねん…。4月は一般発売の段階でS席完売でしたが、直前に全席種戻るという。初日はさすがに満席でしたが、上演中、花横で役者が演技しているときに関係者用らしき花外の高い位置の前方席を出入りしたり席にいてもヒソヒソ話してるスーツの方々がいたり(花道見ると目に入ってしまうことに気付かないのでしょうね?)、演劇への敬意、観客に対する意識の低さを感じたり。経営方針がずさんなのか営業・広報がだめなのか、まともな方がテコ入れしてくださらないと駄目でしょうねぇ。改善されるまでは御園座さんで歌舞伎がかからないといいな。そんなことを思ってしまう旅路でした。
なんだかんだ、発売日に走れば良席がちゃんと取れる歌舞伎座はいいなぁ。
5月のまとめるの忘れていました、まとめないと録画予約もできていないので危ない。仁左衛門さん玉三郎さん幸四郎さん勘三郎さん勘九郎さん七之助さん梅玉さん。
3日に仁左衛門さんの筆法伝授と道明寺ではないですか…!
◆権三と助十(1,23)
中村獅童 市川染五郎(現・松本幸四郎) 中村七之助
◆菅原伝授手習鑑~加茂堤(3)
中村梅玉
◆菅原伝授手習鑑~筆法伝授(3)
片岡仁左衛門
◆菅原伝授手習鑑~道明寺(3)
片岡仁左衛門
◆菅原伝授手習鑑~車引(3)
中村梅玉
◆身替座禅(7,29)
片岡仁左衛門
◆与話情浮名横櫛~見染・源氏店(8,17)
市川染五郎(現・松本幸四郎)
◆蝶の道行(14,30)
中村梅玉
◆平家女護島~俊寛(28)
中村勘三郎 中村勘太郎(現・勘九郎) 中村七之助
----------
◆松竹演劇だより Vol.3(10,15)
◆松竹演劇だより Vol.4(25,31)
---歌舞伎以外---
◆ゲキ×シネ『阿修羅城の瞳2003』(3,26)
市川染五郎(現・松本幸四郎)
2017年の超歌舞伎はタイムシフトとTVで拝見し、生で見るとどんな感じなのだろうと興味を持ち、ミクさん好き友人(歌舞伎未見)に「来年は一緒に行かない?」とお誘いしていたのでした。ボカロは全く知らない上にライブに行ったことがない私は、日が近づくに連れ、「サイリウム?ナニソレ?」とか「曲を予習した方がいいんかいな…」とか、ニコニコ動画はほとんど見たことないので果たしてイベント会場の雰囲気についていけるのか!?とか段々不安になっていたのですが。
いざ行ってみたら、最高でした…!要所要所でテーマ曲が使われ盛り上がる会場。しかしやっていることは歌舞伎ど真ん中という印象です。それがうまくデジタルと伝統的な歌舞伎が融け合って、一つのエンタメになっていました。
最初は「お祭り」(祝春超歌舞伎賑)、舞台復帰は昨年すでに果たされていた獅童さんですが、病気からの復活を祝って差し込まれた所作事。粋な鳶頭姿が格好いい。
29日の松竹超縁日ブースでのトークにて、詞章の「~花舞台」の後で「待ってました!」とかけるのだと的確な指導があったおかげでしょうか、降るような「待ってました!」に感激(TT)
実は事前に歌舞伎のお祭りの映像は見ていたのですがタイミングがわからなくて諦めていたので、脚本家らしい松岡さんの具体的なアドバイスに感謝。1回目は近すぎて勇気が出なかったのですが2回目は遠方席より掛けられました。初めての大向こうです。待っていた想いがいろんなひとと一緒の声になって、役者さんに直接届いて「待っていたとはありがてぇ」の台詞が続く。様式美なのですが様式以上の気持ちのやりとりがあって、込み上げるものが。
そういえば悪役の印象が強かった國矢さんもお祭りではこんなに素敵な男。
トークでしきりにご自身の役を「ババア」と連呼していた蝶紫さん、禍々しさがいい感じでした。一昨年は蝶の黒衣とミクさんの中の人、去年は花魁(台詞なし)、で今年は台詞が欲しいと言ったら「ババア」役と仰るので「親王の乳母ですからね?」と脚本の松岡さんに突っ込まれてましたが(笑)。
國矢さんとの悪い人コンビがイイ感じです♪
そして、善人役の獅童さんが似合ってるのはもちろんなのですが、
(この初音姫と安貞のいちゃーシーンはミクさんファン的にはどう見てたのでしょう(^^)すぐ邪魔が入るから短いけども。この二人のシーンてほんと短いので現地で「ご両人」の大向こうはかからなかったなぁ、かけるタイミングなかったのだろうなぁ。)
悪役の獅童さんがめちゃくちゃ格好いい。
ミクさんうっかり惚れるとかないんですか…?(こら)
ほらほーら、つい惟喬親王でもいいかなってなりませんか…?(いけません)
こうして並べて見ると歌舞伎って本当に絵のように美しい。思わずその一瞬を切り取りたくなります(※超歌舞伎の画像はすべてニコニコ動画より)。型と衣裳から来る美しさでしょうか、演劇の中で群を抜いていると思います。衣裳も原作「関の扉」より取られているよう。樹の幹から登場するのも原作そのまま↓なのですね。
(平成20年2月歌舞伎座)
この演目見たことないので最近やったのはいつかなと調べたら、2015年12月歌舞伎座でかかってました。配役が
関守関兵衛実は大伴黒主 = 尾上松緑(4代目)
小野小町姫 = 中村七之助(2代目)
良峯少将宗貞 = 尾上松也(2代目)
傾城墨染実は小町桜の精 = 坂東玉三郎(5代目)
という…!小町姫が七之助さんで墨染が玉三郎さん…!!普通は一人二役でやる役だそうですがお二人で…見たかったー!画像を探していたら、獅童さんも2010年に玉三郎さんと関の扉をやってらっしゃる。見たかっ(以下略)…あと7年早く歌舞伎に気付いていれば…
あと、戸板倒し…!生で初めてみました。二枚の板の上に一枚の板が渡されると結構な高さ。
一人の支えだけでバランス取って立っているだけでもドキドキするのに、かけ声とともに倒れていき、地面につく直前に飛び上がって着地。緊張感で会場がシーンとなり、成功した後の歓声。昔考えられた演出が、現代で5000人も入るホールで盛り上がれるのもすごい。考えた人は天才ですね。
ミクさんの白鷺の精は「鷺娘」のぶっかえり後の衣裳から取られたようなデザイン。
歌舞伎の「鷺娘」の衣装とついでに映像もちらり。36秒あたりからまさにこの拵えで舞って美しく息絶えてゆきます。
鷺娘/日高川入相花王 | 作品一覧 | シネマ歌舞伎 | 松竹
楼門五三桐の石川五右衛門↓ばりの惟喬親王然り、これは古典のあれがモチーフか!ってなるのが面白いですね。台詞もそうですし、山門のデザインもそのまんま。
ようこそ!歌舞伎の国へ 第3回「桜門五三桐」 | 歌舞伎美人(かぶきびと)
超歌舞伎のパンフに歌舞伎座のチラシも挟んでおいたらいいのに、とか。獅童さん出ないけど興味を持ってくださる方もいるかもしれないですし。幕張のホール5000席×4回=2万人。テレビなどで「歌舞伎の真似」すら少なくなって、若い人が歌舞伎を知る下地を失っているという話になるほどと思ったのですが、もしかして超歌舞伎は若い人の「歌舞伎ってこういうもの」の下地になりうるのでは。いや、もうなっているのかも。動画閲覧者は延べ21万人、4回とも見てる方もいるでしょうが千穐楽だけで9万4千人近い。歌舞伎座で25日間公演しても49100人なのを考えると、すごい数です。
そうそう、客席の対応力に驚いたのが大膳らの闇討ちの場面。役者さん達が赤い松明をかざすのに合わせて客席でも赤いサイリウムがあちこちで…!2日目の13時の回でも結構な数でしたが千穐楽は客席一面に真っ赤なサイリウムが揺れて幻想的ですらありました。帰宅して初日13時の動画を見てみたら、カメラが映る箇所には少なくとも赤いライトは見当たらず、いつからどなたが思いついたのか、それを見た人が次は私も、と続いてあの光景ができあがったのだなぁと。國矢さんもツイッターであの光景のことに触れられており、役者さんにも印象的だったのだなと嬉しくなりました。
それと、客席、赤一色のペンライト。
— 澤村國矢 (@kunikuni928) 2018年4月29日
本当にきれいだった…
目に焼き付けておきます。
本当にありがとうございました。#超歌舞伎 #澤村國矢 pic.twitter.com/3uNOQhhcLW
よく考えるとミクさんファンのひとも大膳側=初音姫と安貞の中を引き裂く方に加担したってことですけどね(^^)そういえばトークで大膳(というか國矢さん)がまた初音姫に失恋する話がもとはあったけれど稽古を経てなくなった風なお話も。脱失恋キャラ、おめでとうございます(^^)(^^)(^^)
ミクさんとの掛け合いはぴったり合うときもあれば少し間が空く時もあり、呼吸や気配のない相手と演じたり踊ったりはたいへんだろうなぁと。ミクさんの台詞をイヤホンガイドみたいにタイミング計ってGoしたら良さそうですが、技術的に難しいのでしょうか。千穐楽で獅童さんがミクさんの台詞を食ってしまって、やり取りが終わった後に「…ごめんね、ミクさん」って、可愛い姿が見られて得した気分でしたが(*^^*)ミクさんが山車から降りて舞台に立ったように見えるところとか、桜の木から現れるところとかは、映像技術のすごさを感じましたねぇ。
あと、トークで「サイリウム振る合図が獅童さんからありますから」と仰るのでどんな合図だろうと思ったら、獅童さん思いっきりサイリウム2本持って登場ー!わかりやすー!!
会場を縦横無尽に走り回る姿に、復活を実感して終演後に思わず涙が。友人の手前こらえようと思ってたのにがまんできなかったですよー。舞台復帰は去年とうになさっているし1月演舞場も拝見しているのに、超歌舞伎ではご本人も「幕張に帰ってきたぞ!」感がはんぱなくて、感慨深げに客席見まわしたりなさるし、感涙でした。
そう、せっかく超歌舞伎なので大向こうをかけられたらと思っていたのですが芝居に集中すると案外かけられないものですね。今まではかけられる人をうらやましく思うこともありましたが、かけられない人間だったことに気づけて良かったかも。だって見得するとことか見入ってしまい、附けのあとに屋号かけようとか冷静な頭回りません…!いいタイミングでかけてくださる大向こうさんの凄さを実感しました。でも安貞復活の場面だけは万感の思いを込めて「萬屋!」とかけたら、両隣の青年(たぶんミクさんファン)もつられて「萬屋!」とかけてくれて。掛けてみたいけど周囲にかける人がいなくて今まで踏み出せなかったのかな?なんだか気持ちがひとつになったみたいで嬉しかったです。歌舞伎座ではできない体験をさせていただきました。それにしても会場全体でいくと「初音屋」のときの大向こうの分厚いこと分厚いこと…!ミクさん超人気。あ、あと鏡音リン・レンさんが出てきたときに近くの方が「お?おおお!?」て興奮したご様子、何かなと思ったら初日には出てなかったレンさん?が2日目に登場したからだった模様。制作サイド、最後まで粘ったんですね、おつかれさまです…!
これもトークで、「いろんな色のサイリウムが」と國矢さんが仰ったら司会さんが「統一した方がいいってことですね」と仰ったので「いや統一しない方が綺麗だと思います」と返してらしたのですが、確かにこの色とりどりの灯りはとても美しい。
安貞復活後の場面は獅童さんはあちこち走り回るし國矢さんも舞台正面で立回り、蝶紫さんはL字花道で立回りしてるしで、13時の回は目が足りなくてけっこう気づかなかったので、2回目も見ておいてよかったです。次回は1回目自由席で俯瞰して見て、2回目指定席で間近で見るのがいいかな、と。2階席の時も1階にいる獅童さんが手を振ってくれたのも嬉しかったなぁ。ライブ好きの友人曰く「煽りがうまい」。彼女も初歌舞伎を心から楽しんでくれて来年も一緒に行く約束をしました。千穐楽はアンコールに千本桜もやってくださって大盛り上がり、めちゃめちゃ楽しかったです。
サイリウム振るのはライブ慣れしてる子と一緒に行けて踏み出せましたが、でもでも、別に隣の人が知り合いじゃなくたって全体のノリに合わせて点けたり振ったりしてれば案外イケるもんですね。今までライブは行ったことがない&派手なことが苦手な性分なのに、2回目は一人で会場に乗り込んじゃった(サイリウム借りました笑)超初心者の実感です。普段は静かな音楽聴いてることが多いんですけど意外なほどめちゃめちゃ楽しめたので、そういう人もきっとだいじょうぶだよ…!
というわけで、まだ生では超歌舞伎を見たことないという方、ネットでも見たことないという方も、ぜひ来年は現地で盛り上がりましょう…!
4月千穐楽の夜の部。開演前から、最後だ、今日で終わってしまう、と緊張と動悸がしながら見始めましたが、一幕目の後半にはもう、いつものように舞台に引き込まれていました。大詰、閻魔様のシーンの幕が開いて、いよいよ終わってしまう現実を思い出して切なさでいっぱいに。頭上で合法の刀を受ける大好きな型も最後かとか、目を閉じて刀を両手で頭上にやって目を開く見得の格好良さとか、終わらないでと祈るような気持ちで食い入るように見ました。
大学様が刀を受け、もがき、とうとう倒れ、弥十郎と皐月に止めを刺される。あぁ終わってしまった。万雷の拍手の中で起き上がる仁左衛門さん。この演目に拍手を送れるのも最後。切り口上の「まず今日はこれ切り~」をこの演目で聞くのも最後。「今日は」と仰るけれどもう仁左衛門さんの絵本合法衢は二度と見られないのだと切なくなりながら、拍手を送り続けました。終わってほしくない、この時間と空間が。そう思い幕が閉じても拍手を送っていました。
正直、幕が再び開きはしないだろうと思っていました。もしかして、という気持ちもわずかにありましたが、仁左衛門さんがカーテンコールを好まないことを本や記事で読んだり、色々なお話を聞いていたので、ほぼないだろうな、と。それでも拍手をし続けていたかったのです。拍手を止めて劇場を出てしまったら本当に舞台の夢から覚めてしまう。夢から覚める時間を少しでも先に延ばしていたかった。終演後、急いで帰られた方々(遠征組の方もいらしたかも)以外は大多数の方が劇場に残って拍手を続けていたように思います。直後の終演アナウンスは拍手にかき消され、拍手のボリュームがずっと収まらずに、こうしてたくさんのお客様と一緒に拍手を送り続けられるしあわせと、終わってしまった切なさに浸っていました。帰りなさいという雰囲気になるまでは1秒でも長くそうしていたいと思っていました。
どれくらい拍手を送っていたでしょうか、孝太郎さんブログによると終演後5分ほどということでしたが、ゆっくりと幕が開き始めて客席からどよめきが。それでも油地獄の千穐楽の話を聞いていたので舞台上に仁左衛門さんがいないかもしれないと身構えていました。すると、舞台中央やや下手くらいにおひとりで座っていらして。登場してくださった!という喜びのあとに一瞬、カーテンコールを好まない仁左衛門さんはどういう気持ちでそこにおられるのか、間違っても無理に出てくださったりしていないか、と不安になりました。
が、その不安を吹き飛ばす素敵な笑顔、心からの笑顔…!演じ納めの最後の日に、大学之助様の拵えで役者・片岡仁左衛門として観客に向けてくださった笑顔に射抜かれて、しあわせいっぱいに。笑顔で左右に礼をされ、正面に向き直り「ありがとう」と祈るかのように手を合わせられ、最後に深々と礼。そして幕。感激で涙が滲みました。終わってしまう切なさを吹き飛ばすしあわせ。なんて幸福な時間に居合わせられたのでしょうか。すべてに感謝しかありません。ほかほかした気持ちを胸に、しかしそれでも離れがたくて、なるべくゆっくりと劇場をあとにしました。
帰宅して孝太郎さんブログの動画でカーテンコールの記憶を反芻ししあわせを噛みしめながら、その客観的な短さ(45秒くらい)に驚きました。現場にいた体感ではまるで刻がゆっくり流れたかのようにたっぷりと感じました。感激のあまりそう感じたのか、客席と舞台がひとつに結ばれたからなのか。舞台の魔法にかかったようです。
そうこうしていたら彌十郎さんブログにも更新が。切り口上で幕が閉じたあと、いつも通りに3人(仁左衛門さん時蔵さん彌十郎さん)で楽屋に帰り、いつも通りに仁左衛門さんの楽屋に挨拶に行かれ、そのときすでに仁左衛門さんは衣裳を脱がれていた、と。仁左衛門さんはカーテンコールを予定していなかったのですね…!それでも拍手に応えて衣裳を着直してまで舞台に出てくださった。なんてありがたいのでしょう。
孝太郎さんブログ「幕が降りてから五分後?」
https://ameblo.jp/takataro-kataoka/entry-12371426688.html
彌十郎さんブログ「熱いお客様」
https://ameblo.jp/yaju1956/entry-12371479235.html
一世一代の千穐楽に立ち会えた喜びを噛みしめながら、これからも舞台を見続けて参りたいと思います。心から、ありがとうございました。
蒼の乱、映画館で見てきました。天海さんも松山ケンイチさんも早乙女太一さんも川原さんも出てて美味しい舞台!
朝廷軍?の中にやたら殺陣上手い人がいると思ったら川原さんでしたー(><)
川原さんと早乙女太一さんが殺陣で切り結ぶの、ヤバい人対決でゾクゾクしました…!夢の対決ですねこれ…!やられて「お見事…っ!」て倒れる川原さん格好良すぎる。
太一さんと弟さんの友貴さんとの殺陣も凄い!!太一さんが二人いるような恐ろしく息の合った殺陣…最後スローモーションにしてくれるのありがたい。見えないんですもの。
天海さんは本当に舞台上で空気を支配する人ですねぇ。画面からでもそれが伝わってきます。歌も男役トップらしい地声の響くいい声でうまい。
蒼真の美しさに惚れ惚れし、将門御前になったときのカリスマ性、存在感にゾクゾクしました。将門小次郎よりも優れた将ということに説得力を持たせる立ち居振る舞い。
蒼真にとってはある種の仮面なのかもしれないけれど、その仮面が恐ろしく似合っている。愛した男が敵に回っても、本当に愛したもののために揺らがない決意。
松山ケンイチさんは、坂東武者の一本気な役柄だけあって勢いがあるのですが、勢い一辺倒になりがちなのがやや勿体ない。髑髏城風の捨之助のハマり具合、必要なところでほどよく力の抜けた良い演技を先に見てしまった分、期待度を高く持ってしまったのかも。4年くらい前の舞台なのでその分の若さゆえもあるかも。最後に自分を取り戻して覚悟を決めるところは格好よかったなぁ。あとは、もう少し前半にも蒼真と将門が愛し合っているとわかる場面がほしかったなあ。
常世王の平幹二朗さんがすごかった…!わずかな表情ですべてを伝える演技。この方、ワンピ歌舞伎でシャンクスやっている平さんのお父様だったのですね。2014年の舞台…81歳ですか??見えない…ほんとに見えない。50代くらいの方かと思って見ていました。
ストーリー後半は、阿弖流為とかなり似ている印象。
地方で乱が起こり、都から討伐に出る。戦を終わらせるため、政治を改めることを約束させて敵の将が自らの首を差し出すも、都は約束を守る気などない。そこに最後ひと悶着あって、約束を一部守らせる。
いやはや、最後まで天海さん格好よかったなぁ…
将門の首を奪い返し、祟りを恐れさせる「将門御前」の仮面も。
その仮面も何もかも脱ぎ捨てて草原で空と風と草原の息吹を感じるラストシーンも…あのシーンは本当に、本物の空と草原がどこまでも広がっているようだった。シンプルな舞台装置がもちろんあるのだけど、なくてもあるように見えるくらい、天海さんの演技に引き込まれました。
カテコの最後、一人下手でスポットを浴びて挨拶。あの、腕で大きく綺麗に円を描く礼が美しくて。ほんとうに、舞台のひとだなあ。
広い劇場を支配する紛れもないスター。もっともっと、この方の舞台を見たくなりました。現在は修羅天魔の極楽太夫、そして夏が終わったら桜の森のオオアマ。楽しみです。
天海さんめちゃくちゃカッコ良かったー!
— andante@稽古中 (@andante_lento) 2018年3月19日
舞台での存在感がハンパない。
表情の一瞬一瞬が見逃せない。
シネマで阿修羅城見たばかりだったので余計にどきどきした。これは惚れる!!!#修羅天魔 pic.twitter.com/QJu64nnbpm
四つ揃った仮面。
さて、以下ネタバレありのざっくりした感想というかおもったことです~
見てない方は見てからでね~~